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昼の家、夜の家 (エクス・リブリス)
 
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昼の家、夜の家 (エクス・リブリス) [単行本]

オルガ トカルチュク , 小椋 彩
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

チェコとの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手の紡ぐ夢、記憶、逸話、伝説……国境の揺れ動いてきた土地の記憶を伝える、新世代のポーランド人作家による傑作長編。

内容(「BOOK」データベースより)

ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町、ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じて、その地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、語り手が綴る日々の覚書、回想、夢、会話、占い、その地に伝わる聖人伝、宇宙天体論、料理のレシピの数々…。豊かな五感と詩情をもって、歴史に翻弄されてきた土地の記憶を幻視する。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編。

登録情報

  • 単行本: 380ページ
  • 出版社: 白水社 (2010/10/19)
  • ISBN-10: 4560090122
  • ISBN-13: 978-4560090121
  • 発売日: 2010/10/19
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 235,290位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
原文が読めればよいのだが、と思った。一見静謐な田舎ののどかな日常が
淡々と描かれ、夥しい挿話が断片的にはめこまれ、パウル・クレーの絵の
ように、また、童話の挿絵のように物語りは展開してゆく。ところどころ
に突然現れる毒キノコの料理のレシピ。作者は子供のころから平気で食べ
ていたと語る(騙る)のだが。ポーランドは歴史的に絶え間なく侵略され
てきた。迫害の歴史をもつ国である。国境のある町の物語りは死骸累々で
ある。キノコのモチーフはヒロシマ・ナガサキの原爆雲に連なってゆく。
人類。戦争。名もないひとびとの名もない死。野の草花を吹き抜ける風の
ようにこの小説はそうした死の数々を悼むでもなく淡々とつづっている。
作者とともに過ごすマルタという名の老婆は作者の分身であると思える。
不気味な存在感をもつマルタは大地母神のようだ。何度でも読み返したい
極上の語りだ。レシピは実行しないほうが…。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『マタンゴ』以来のキノコ小説(嘘)
実際、ポーランド人はキノコ好きだそうで、秋にはキノコ狩りに行ったり、作中でもキノコの比喩やキノコ料理のレシピが突然出てくる。ベニテングダケのタルトとか(笑)
夢、現実、妄想、推測、噂、歴史、神話……とりとめのない掌編の集まりで、イマイチとらえどころがなく、なかなか読み進められなかったけど、個人的には、EX LIBRISの中では好きな一冊。
掌編が主人公の周りの空気を表しているのなら、途中に挟み込まれる主人公と関係のない短編は土地や時間を表現している。一見、それらは関係ないように思えるんだけど、緩やかにつながり、主人公の足元まで続いている。
掌編も変なんだけど、短編がマジックリアリズムほど押しが強くなく(笑)、なんとも奇妙な味。ポーランドとチェコの国境上で死んだ男を警備兵が押し付け合ったり、ドイツ人が残した村に移住してきたポーランド人が宝物を掘り出したり。それは歴史よりずっと先に土地はあったのに、それを区分けする歴史に翻弄されてきたポーランドそのもの。他にも、あらゆるものが変わってしまったと感じる男の物語や謎の若者との浮気で崩壊する夫婦など。中でも聖人伝の不思議な存在感は絶妙で、刃物師派とかホントにあるの?
主人公の隣人たちも現実から遊離したような人ばかり。
とらえどころのないのに、どっしりと土臭い作品でした。
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