内容紹介
幹線道路もいまだ舗装がなく、ボンネットバスが温泉町を回り、旅館の女将が泊り客を港まで見送り、コンビニならぬ荒物屋の店先に生活雑貨が並んでいた昭和30年代。大分の街とそこに生きている人々の姿・表情を生き生きととらえた写真集です。懐かしい街・村、人々の息遣いまで聞こえてくるような写真集。
郷愁を誘う写真一枚一枚に、わかりやすい説明がついています。別府の温泉には「日本一」とか「東洋一」という言葉が枕詞のように並んでいたこと、別府特産の竹細工はすでに「日本書紀」の中でも触れられていること、富士紡の前進・大分紡績株式会社が明治45年に設立されたこと等など、大分県の歴史と暮らしがわかる、貴重な写真と説明を収めた一冊です。
著者について
撮影 薗部 澄(そのべ きよし)
大正10年、東京生まれ。サン・ニュース・フォトス、岩波映画製作所などを経てフリーに。平成8年逝去。主な著書に『忘れえぬ戦後の日本』(ぎょうせい刊)他多数。
文 野田 恭子(のだ きょうこ)
昭和33年、大分市生まれ。別府大学文学部史学科卒業後、広告企画出版会社・アドバンス大分を経てフリーに。本・雑誌の企画・取材活動のほか広告企画やコピーを手がける。