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昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)
 
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昭和16年夏の敗戦 (中公文庫) [文庫]

猪瀬 直樹
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (54件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る…。
日米開戦直前の夏、総力戦研究所の若手エリートたちがシミュレーションを重ねて出した戦争の経過は、実際とほぼ同じだった!
知られざる実話をもとに日本が“無謀な戦争"に突入したプロセスを描き、意思決定のあるべき姿を示す。

<目次>
プロローグ
第1章 三月の旅
第2章 イカロスたちの夏
第3章 暮色の空
エピローグ
あとがき
巻末特別対談 日米開戦に見る日本人の「決める力」(VS勝間和代)

内容(「BOOK」データベースより)

緒戦、奇襲攻撃で勝利するが、国力の差から劣勢となり敗戦に至る…。日米開戦直前の夏、総力戦研究所の若手エリートたちがシミュレーションを重ねて出した戦争の経過は、実際とほぼ同じだった!知られざる実話をもとに日本が“無謀な戦争”に突入したプロセスを描き、意思決定のあるべき姿を示す。

登録情報

  • 文庫: 283ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/6/25)
  • ISBN-10: 4122053307
  • ISBN-13: 978-4122053304
  • 発売日: 2010/6/25
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (54件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 2,831位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
111 人中、107人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hana
形式:文庫
 石破茂氏が、予算委員会でこの本を紹介した。推薦書を聞かれると本書を挙げるというので、興味がわいた。
 昭和16年日本の空の下で、何が起きていたのか。鮮やかなブルーの表紙を目にすると、これから展開される話に対し、更に期待が高まった。

 描かれ方の緻密さに驚いた。徹底した取材、調査。例えば、どこにも記録されていないという東條英機陸相の発言が載せられている。総力戦研究所の研究生による「戦争に負けるというムード」の報告に対するコメントであり、「研究生それぞれの記憶の奥底にしまい込まれていたものを重ね、総合し、ほぼ正確に復元させたものである」。東條は、研究報告は机上の空論であり、戦というものは計画通りにいかない、しかし、「諸君は軽はずみに口外してはならぬ」と言い、狼狽していた。また、狼狽していた理由を、この報告が東條の考えている戦況と近いものであったからではないか、と研究生だった新聞記者の秋葉が感じていたことも示されている。
 また、昭和57年の取材時93歳だった元東條内閣企画院総裁鈴木貞一氏にも直接話を聞いている。「とにかく、僕は憂鬱だったんだよ。やるかやらんかといえば、もうやることに決まっていたようなものだった。やるためにつじつまを合わせるようになっていたんだ。僕の腹の中では戦をやるという気はないんだから」。資源課の高橋中尉が「みなが納得し合うために数字を並べたようなものだった」と述べている一文もある。
 国策を決定する人間が何を考えていたのか、多くの声を、時を超えて知ることができる。

 著者は、彼らの声を伝えるにとどまらず、それらを今に活かすメッセージを持つ。総力戦研究所の研究生は模擬内閣を組織され、真珠湾攻撃と原爆投下を除く現実の戦況とほぼ同様の結論を導く。その結論は、彼らが「タテ割り行政の閉鎖性をとりはらって集められた」偽りのない数字を使用し、真摯な討議を行った結果だ、としている。

 皆、戦いの前から日本が勝てないことを知っていた。それでも、つじつまを合わせる数字が並べられた。事実は、記録されなければ未来には残せない。本書は、当時のある一点の声を徹底的に残す貴重な資料であると共に、あらゆる局面において、正しい方向を定めるために重要な決定方法を示す必読の一冊である。
このレビューは参考になりましたか?
106 人中、100人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書が読みやすい文庫として再び世に出たことを、うれしく思います。

思い起こせば、小学生のころに見たテレビドラマの原作が本書だったことを知ったのが
大学生の時。

戦前の日本が、国際情勢や、国力の違い、所有している資源のストックなどを把握でき
ない状態でむやみやたらに開戦へと突き進んだわけではなく。ある程度以上の層は現状
を程度の差こそあれ把握していたという事実や、国家主導で総力戦研究所という組織に
優秀な人材を集めて、世界情勢の推移をシミュレーションをさせていたという点は非常
に興味をそそられました。

時どき思い出したかのように戦艦大和の乗組員や、特攻隊の隊員、空襲被害の市民がで
てくるTVドラマや映画を作成して戦争の記憶を風化させないのももちろん大切だとは
思いますが、このような、国の舵取りをした側の視点から作成された作品を映像化して
、後世につないでいくこともまた必要なのではないでしょうか。

さらに興味のある方は、国立国会図書館のサイトから、総力戦研究所設置ニ関スル件な
どの国会での閣議決定文書などを読むことができます。
このレビューは参考になりましたか?
84 人中、79人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 ずっと不思議でした。冷静に考えれば軍事力も資源量も圧倒的に劣る日本がアメリカと戦争して勝てるわけがないじゃない。なのになぜ日本はアメリカと開戦したんだろう?と。
 教科書をが教えてくれなかったそんな疑問に、この本が答えてくれたような気がします。

 昭和16年夏、「総力戦研究所」は一つの結論に達します。

「十二月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、しかし、物量において劣悪な日本の勝機は無い。戦争は長期戦になり、終局ソ連参戦を迎え、日本は敗れる。だからなんとしてでも避けねばならない」
 
「総力戦研究所」は「最良にして最も聡明な逸材」として軍人、文官、民間人から横断的に招集された36名の若手エリートが、「日米もし戦わば」という命題のもとシミュレーションを行った組織です。国際情勢や日米の石油の備蓄量など現実に即したデータを用い、縦割ではなく横断的な組織ならではのしがらみのない客観的な分析によって数ヶ月をかけて導きだされた結論は日本必敗。それはそのまま、当時の近衛内閣に報告されます。

 総力戦研究所の報告は実際の歴史とすりあわせてみると、驚くほどに正確なシミュレーションです。
 もしこの警告が活かされていれば、と思わずにはいられません。
 けれど政府は、彼らの警告を黙殺してしまった。それはなぜか。

 本書には日本が敗戦必至の「無謀な戦争」に突入したプロセスがとても詳細かつ丁寧に描かれています。「軍部の独走」というお決まりの単語ではとても説明のつかない当時の状況を知るには最適な一冊でしょう。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 1.0 想像以上に汚れてます
確かに品質に関して記述はありましたが、思った以上に汚れてました。こういうものかと思えばそれまでですが、書籍通販初心者の私には残念な感じでした。
投稿日: 2日前 投稿者: 川崎サポーター
5つ星のうち 3.0 you tube で自民幹事長が勧めていましたが。
たしかに、敗戦は冷静な分析で予想された。しかし、猪瀬直樹の文体はやや硬く、見た目から受ける都知事の印象も、不器用そうな感じそのままなのだ。
投稿日: 23日前 投稿者: 市村潤一
5つ星のうち 4.0 戦争について、素直に読めました
まったく戦争を知らない私にとっては、なぜ戦争をしなければならなかったのかを知りたいと思うが、なかなか良書にめぐりあえず困っていました。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 新ちゃん
5つ星のうち 3.0 読みにくい
内容そのものには価値があるのだろうが、どうも文章が読みにくい。まわりくどくて、粘る。よくも悪くも、猪瀬直樹という人のわかりにくさ、得体の知れなさが現れている気がす... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: daiginjo
5つ星のうち 5.0 必読
多くの方に手にとってもらいたい本です。

世の中の多くのことに感謝する心が生まれると信じています。
投稿日: 2か月前 投稿者: てんどん
5つ星のうち 5.0 日本の孤立
戦前に、分析結果、負けると解りつつ対米戦争になぜ突き進んだのか?... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 下村 昭
5つ星のうち 5.0 内閣総力戦研究所
第二次世界大戦!どう戦っても勝てる可能性がなかったという現実があったことを、直視すべきである。
今の時代にも通じるところがたくさんある。
投稿日: 2か月前 投稿者: 藤田 雅樹
5つ星のうち 5.0 購入した翌日に届くことがとてもうれしい!
書店ではブームが去ってしまったものは、もう店頭から消えてしまいます。取り寄せを依頼してもいつ来るかわかりません!思いつきで書籍を購入するような自分には大変助かりま... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 水谷清泰
5つ星のうち 2.0 お粗末でした。
話の展開が悪い。史実として観るには良いが、あまりにもお粗末さを感じてしまう。手法としては新田次郎の取った手法に似てはいるが、小説としての展開がなかなか読めない。結... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 山川 琢磨
5つ星のうち 5.0 知る事の大切さを教えてくれた
昭和39年生まれの私は両親から「戦争は本当に酷い。あの戦争は間違いだった。二度と戦争をしてはいけない。」と教えられた。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 秋元泰彦
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