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昭和陸軍の研究  下 (朝日文庫)
 
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昭和陸軍の研究 下 (朝日文庫) [文庫]

保阪 正康
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

国家を滅亡の危機にさらし、自らを解体に追い込んだ陸軍の指導者たち。一体、昭和陸軍とは、そして太平洋戦争とはどのようなものであったのだろうか。戦死した兵士や、過酷な犠牲を強いた国民にいっさい詫びず、誤謬の責任をとろうとしなかった高級軍人の官僚体質を、五百を越す関係者の証言と、膨大な資料で明らかにする。戦後史研究の集大成ともいえる、著者渾身の力作。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和陸軍の誤謬の責任は誰がとったのか。また、体制が変わった戦後の日本に、昭和陸軍はどのような影を落としたのだろうか。誤った指導により、命を落とした兵士や国民の存在とは対局ともいえる、無責任で非人間的な高級軍人の官僚体質を、つぶさに検証していく。著者の代表作がここに完結。

登録情報

  • 文庫: 624ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2006/2/7)
  • ISBN-10: 402261501X
  • ISBN-13: 978-4022615015
  • 発売日: 2006/2/7
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現代人必読 2006/3/6
形式:文庫
日本陸軍が救いがたい精神論に犯され、合理的思考を欠いた組織であった事は、今までさんざん語られてきた。しかし、その本質は精神論でも情緒的思考でもなく、組織としての無責任体質にある事を、多くのインタビューを重ね解き明かす。初出は1999年、関係者の多くが物故するギリギリの段階で書かれた渾身の一冊だ。9千円を超える値段で発売されていた大著が文庫になって気軽に読めるようになったのは、うれしい。しかし内容は気軽でなく、現代の堕落した会社や役所などの「組織」のありかたにも通底する名著である。(松本敏之)
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 太平洋戦争について言うのであれば、米内〜山本〜井上の反戦論が海軍にあった事は、周知のことであり、それとの比較で言うと、中国への進出に始まる太平洋戦争への道は、全て(とは言わないまでも大部分が)「陸軍」によって始められたことである。

 ということは、「昭和」の戦争は、「陸軍」による戦争という一応の架設が建つのであり、その陸軍を研究しなければ、なぜに日本が徹底的に焼き尽くされるような無謀な戦争に突き進んだかは理解できない。

 「昭和」研究の第一人者である著者は、膨大な資料と何百人へのインタビューを通じて、「陸軍」の組織論、派閥論、それに伴う人間関係などから説き起こしてどうして「意思決定」がされていったのかを極めて詳細に論じている。

 ここで、感じることは、「独裁者」のような存在がいたわけではないこと、強烈なリーダーシップを発揮する人間がいたというわけではなく、序列や、責任回避が重なって、「何とはなしに」意思決定されていたと思われる部分が描かれていることである。

 ここは、現在の日本の官僚社会、会社組織でもありうることであり、同じような過ちが起こりうることを示唆している。傾聴に値する本である。
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形式:文庫
本書の優れている点については他の評者と全く同じである。
私が最も興味深かったのは軍人恩給の話や戦友会などの話である。
もう物故者が多くなり、戦争を知らない世代が圧倒的多数であるが、聞けば聞くほど不可思議な仕組みの恩給を扱う部局が総務省や厚生労働省にはいまだに存在する。
今日もフィリピンで’発見された’旧日本兵の遺骨が日本兵のものではなかった可能性があるとの報道がされた。
いまだに戦争は続いているのである。
その戦争に何らかの形で加わった当事者の声を、著者は丁寧に拾い集めてくれた。
上巻・下巻ともに読むことでエリート軍人から召集令状一枚で徴兵された末端の兵士まで様々な人たちの「証言」を聞くことができる。その中には活字でありながら、読む者に訴えるような声が伝わってくる証言も多い。
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