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昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書)
 
 

昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書) [新書]

半藤 一利 , 秦 郁彦 , 平間 洋一 , 保阪 正康 , 黒野 耐 , 戸高 一成 , 戸部 良一 , 福田 和也
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

エリートたちはどこで誤ったのか?昭和の陸海軍の人材を語ることによって見えてくる、日本型組織の弱点!!「文藝春秋」で大反響を呼んだ話題の座談会を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

黒野 耐
1944(昭和19)年生まれ。元陸将補、武蔵野学院大学講師

戸高 一成
1948(昭和23)年生まれ。海軍史研究家、呉市海事歴史科学館館長

戸部 良一
1948(昭和23)年生まれ。防衛大学校教授

秦 郁彦
1932(昭和7)年生まれ。日本大学講師

半藤 一利
1930(昭和5)年生まれ。昭和史研究家、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 231ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/12)
  • ISBN-10: 4166606107
  • ISBN-13: 978-4166606108
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
私は特に軍事ものが好きなわけでも、特に詳しいというわけでもない。そのため、本書の読み始めの時点では、初耳の名前が出てきたり、色々と読み進めるのに困難な状況もあった。しかしながら、読み進めていくうちに、日本が戦争に突入し、戦い、そして負けた一連の流れと、特にバブル経済崩壊後の日本の政治、行政、経済の動きが酷似しているところが多くあると思い、ある意味、慄然としながら本書を読み進めた。
 日本の近代軍事組織は明治維新以降に海外の列強を真剣に模倣することで、急速に整備された。その過程で、軍部の下に幼年学校、士官学校、大学が整備され日本の富国強兵政策を強烈に推進しようとし、結果、その通りとなった。そして、日清、日露戦争で大勝利を納めその地位は確立され、世界にも有数の軍事力と評されるようになった。ここまでは良かったのだが、その後、日清、日露の成功体験に溺れた軍部は既存勢力となり、組織は硬直化し、官僚主義、学歴主義が蔓延し、陸軍内部、海軍内部、ひいては陸軍と海軍の対立を招き、最後には国益を損ね、明治維新以来培ってきた日本の伝統的軍事力を全て失うこととなった。本書を読むとその過程で起こった様々なできことが見せつけられるようだ。
 いつの時代も、エリート組織が自壊する過程では、派閥抗争が改革潰しを行い、良識を持った正当派は追いやられ、一部の無責任なエリート階層の指導部が勝手に暴走して全てをなし崩しにする。本書ではその過程が嫌というほど詳しく述べられている。

 日本の将来の道筋はどうあるべきか、またあらざるべきかを真剣に論じたいのであれば、本書を通じて、過去の教訓から学ぶべき点は驚くべきほど多いことが分かる。そして、今のこの日本の状況、太平洋戦争の末期の敗色濃厚な時期の日本によく似ていることも分かる。失われた15年の日本型組織と太平洋戦争末期の日本型組織の一大共通点は、恐らく思考停止ということであろう。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
2部構成からなっていて、第1部が陸軍、第2部が海軍を扱っている。それぞれ5人からなる座談会が行われ、半藤一利氏と福田和也氏は陸海軍双方に出席している。

読んでいてびっくりしたのが、海軍の駐米大使館付武官補佐官だった実松譲氏が昭和17年8月にアメリカから帰国すると、6時になったら陸海軍省の灯りが消えていて非常に驚いたというエピソードである。軍人が戦時下でも平時のサラリーマンのような生活を続けていたというわけだが、陸軍はまだガダルカナルの戦いが始まったばかりで、おごった態度が続いていたのかもしれないが、海軍は6月にミッドウェーの戦いで主力空母の大半を失ったのに6時で帰ってしまうというのは全く理解に苦しむ。

また、潜水学校から軍令部へ「艦隊を狙っても駄目だから、任務を通商破壊に変更したい」と上申書を出したら、その上申書の表紙に「国賊」と赤で大書されたものが戻ってきたという話も驚かされた。上が潜水艦の用法を知らないための悲劇である。

座談会形式なので読みやすく興味深いが、その人物の一端にしか触れていないので、他の本を読んで知識を補う必要があるだろう。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 雲のジュウザ トップ1000レビュアー
形式:新書
 帝国陸軍・海軍について、それぞれ7つの切り口で行われた座談会の発言録。帝国陸海軍の将官・佐官からキーパーソンを選んで、保阪氏や半藤氏といった面々が、いろいろなエピソードを交えて人物評価し、帝国陸海軍の組織としての欠陥を指摘する。

 座談会形式ゆえに、発言は言いっ放しであり、その論拠は明確でないものの、各人物について様々な角度からいろいろな評価がなされて興味深い。また、帝国陸海軍の組織の欠陥として指摘された事項は、現在の日本の組織にも通じるものがあると思う。

 座談会では、陸海軍とも派閥抗争で有能な人材が予備役に組み入れられたり、軍中央から外された結果、対米戦争をするかどうかを決する重大局面では軍中央部の枢要ポストには一流の人材がほとんど残っていなかったこと、軍首脳部が優柔不断であったために中堅幕僚が台頭していわゆる幕僚統帥が行われるに至ったこと、確たる根拠なくその場の「空気」によって開戦へと向かったことなどを挙げ、これらを日本の組織の通弊であるとする。

 残念ながら、戦後最大といわれる国難に直面している現在でも、派閥争い、優柔不断なリーダー、無責任体質といった、組織の通弊は拭われていないようである。今の社会を考えるという意味でも、失敗を繰り返さないという意味でも、将来の日本をどうするかを考える意味でも、この本は読んでおくべきであろう。
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最近のカスタマーレビュー
やくもまあこんな酷い連中が指導者になったとは。
優秀な者が上に立たないと国は滅んでしまうという事でしょう。
今この国は滅びかかっていますが歴史から何も学んでいなかった
という事でしょうか。
投稿日: 4日前 投稿者: 影
海軍反省会3 を 読んで。
海軍反省会3 を読んで、感なきを得ない。  小生は 昭和16年 3月 東大機械工学科を 卒業 当時の 中島航空機の 発動機部門の設計に 4月から 勤務 当時の... 続きを読む
投稿日: 5日前 投稿者: 諏訪 今井
いま、そこにある危機
本書に登場する呉市海事博物館(通称大和ミュージアム)館長の戸高一成は、一見まともな歴史研究家のようである。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: カスタマー
「日本型組織」なるものの典型例研究
... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ノヤ
欠陥国家
もっと時代の流れを捉えないといけません。元々近代日本は薩長軍閥が自らが国を支配するために作った国家です。憲法など政治システムには不備がある。その不備的な部分は元老... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: hana
軍部の人材育成環境を語る
... 続きを読む
投稿日: 2010/3/4 投稿者: 林檎の気持ちは良く分かる
おすすめできない
歴史家というのは傲慢である。ろくな社会経験もない作家達が集まって、
日本の過去の軍人の悪口を言い合うのである。なんと醜いことか。そして... 続きを読む
投稿日: 2009/12/24 投稿者: 大森
どうなのか?
最初に読んだときは、なるほど、これは厳しいと思え、
やはり昭和の軍は駄目だったんだと思えた。
しかし、色々、他の歴史書などを読み、... 続きを読む
投稿日: 2009/9/21 投稿者: kensan23
いつの時代も組織の欠点は同じ
陸軍にも海軍にも優秀な指導者はいた。
陸軍の永田鉄山・栗林忠道や(異論はあるが)石原莞爾等、海軍の山本五十六・井上成美や米内光政等。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/5 投稿者: 中は切っても発出さん
「軍国主義」と「帝国軍人」
戦前は軍国主義の時代であり、軍人は軍国主義者、だから失敗したというなら話は簡単で、ある意味安心なのですが、この本は、もっと普遍的な問題を指摘しています。続きを読む
投稿日: 2008/8/20 投稿者: 屈折する星くずと木星から来た羊の群
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