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昭和維新の朝(あした)―二・二六事件と軍師・齋藤瀏
 
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昭和維新の朝(あした)―二・二六事件と軍師・齋藤瀏 [単行本]

工藤 美代子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

青年将校の叫びは天皇に届いたのか。長き昭和が終わり、遂に和解の時…。

内容(「MARC」データベースより)

暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守うた 「二・二六事件」で蹶起した青年将校の精神的支柱となった軍人歌人・斎藤瀏と、その娘・史。青年将校の叫びは天皇に届いたのか。長き昭和が終り、遂に…。

登録情報

  • 単行本: 350ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2008/01)
  • ISBN-10: 4532166489
  • ISBN-13: 978-4532166489
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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SHOWA 2008/1/31
By chess
形式:単行本
 雪が降りしきる昭和11年2月26日、憂国の青年将校たちが蹶起した「2・26事件」。本書は、その青年将校たちの「軍師」となった予備陸軍少将斎藤瀏とその娘である歌人・史を通し、青年将校たちと天皇の「昭和」を描いたものである。

 斎藤瀏の生涯を描きつつ、青年将校の首魁のひとりと交友があった斎藤史の歌が効果的に引用される。
  「暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守うた」
  「白うさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り」
 斎藤史の歌のグロテスクなまでの美しさが露わになる。
  「ある日より現神は人間となりたまひ年号長く長く続ける昭和」
 敗戦後、昭和天皇の人間宣言を知った斎藤瀏は、「陛下の人間宣言を栗原たちが聞かないでよかったなあ」と口癖のように言ったという。
 それから半世紀が経ち、時代は平成へと変わった。歌会始の召人となった斎藤史に、今上天皇は「お父上は瀏さん、でしたね…」と声をかけられ、長く長く続いた斎藤史たちの昭和は終わったのだった。
 
 工藤は「斎藤瀏の存在こそが、実は事件の真の主役ではなかったかという事実が多くの史料から明らかになってくる」(p16)というが、本書においてその論証は充分為されているとは言えない。しかし、「昭和」という時代の象徴として「2・26事件」を取り上げており、単なる紀伝や美談で終わらせていない。
 「昭和」という稀有な時代の側面を知る読み物として興味深い。

 五社英雄「2/26」を併せて鑑賞したい。
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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
現代女流歌人の第一人者だった齋藤史の、
「濁流だ濁流だと叫び流れ行く末は泥土か夜明けか知らぬ」
「白うさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り」
が226事件と関連する歌であり、彼女の父劉と幼馴染が関わっていることは、知っていましたが、ここまで深く関わっていたとは思っていませんでした。

齋藤劉将軍は、反乱を知っていながら止めようとせず、資金援助の協力までもしていたので、たんなる幇助罪では済まされないような気がします。最近話題の「共謀罪」に該当しますね。決起自体知らされていなかった北一輝が処刑で、劉将軍が禁固刑ではアンバランスではないでしょうか。

1936年の日本は、憲法第29条に「日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス」とあるように、不完全ながらも、言論の自由がありました。もちろん、現役の軍人は政治活動が制限されていましたから、本当に改革をしたいのなら、退役した上で、言論で政治を動かすべきでした。それをせず、軍隊を動かし、先帝陛下の股肱の臣を暗殺するというのは、全く許しがたい暴挙です。青年将校の動機が純真だとしても、何をやっても許されるわけではありません。

作者は丹念に調査して、齋藤劉の人となりを紹介し、立体的に劉将軍と226事件を描いていますが、どうも青年将校に同情的な筆致となっている気がします。ということで、星は4つ。
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