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昭和史発掘 (1) (文春文庫)
 
 

昭和史発掘 (1) (文春文庫) [文庫]

松本 清張
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第1回(1967年) 吉川英治文学賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

独自の取材と視点とで現代史に新たな照明を当てた大シリーズ。第一巻は「陸軍機密費問題」「石田検事の怪死」「朴烈大逆事件」。第二巻は「芥川龍之介の死」などの三篇

登録情報

  • 文庫: 195ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1978/07)
  • ISBN-10: 4167106310
  • ISBN-13: 978-4167106317
  • 発売日: 1978/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 841,719位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
昭和史の闇 2007/9/11
By フィラデルフィアン VINE™ メンバー
形式:文庫
人気推理小説家松本清張の書いた昭和史です。膨大な資料に基づいて書かれたと思われ、その考証には、説得力があり、とても興味深く面白く読めます。昭和の闇に光りを当てていると思います。陸軍機密費問題やそれに関わる石田検事の死や芥川龍之介の死が1巻には収められています。特に理軍機密費問題は、陸軍の裏金をあつかっつており、政治と金の問題でもあり、まさに、現在の政治でも通用するテーマだと思います。丁寧に書かれており、さすが松本清張の著作だと思いました。労作です。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 浦辺 登 VINE™ メンバー
形式:文庫
 この一冊には下記の5つの事件について、松本清張の視点で解説が加えられている。
・陸軍機密費問題
・石田検事の快死
・朴烈大逆事件
・芥川龍之介の死
・北原二等卒の直訴

 これらの作品が書かれた時代は高度経済成長中、東京オリンピックに日本中が湧きかえっているなか、昭和の事件を読み解いているのがおもしろい。
 軍人が官僚化し、陸軍内での派閥争いの過程で生じた事件が陸軍機密費問題だが、世界大戦へと突入するきっかけが生まれたといっても過言ではないだろう。このなかで、代議士の中野正剛が国会質疑で機密費問題を取り上げていく。中野正剛は戦中、東條政権を批判して憲兵隊の弾圧の結果、抗議の割腹自決をしている。中野の葬儀委員長は戦後の自由党総裁である緒方竹虎である。文中、早稲田の学生で進藤という男を中野正剛が連れていたとあるが、この進藤こそ敗戦後に戦争犯罪人として巣鴨に収監され、衆議員議員、福岡市長を歴任した進藤一馬である。
 すでに、松本清張が執筆中には素姓が分かっていたはずだが、それが記載されなかったのが不思議である。
 
 また、「北原二等卒の直訴」を読んでいて「爆弾三勇士」を思い出した。自爆覚悟で敵の鉄条網を突破した三人の兵士を称えたものだが、その実、この兵士たちは被差別部落出身者であったという。軍隊での差別を跳ね返すために危険な軍務に従事したのだという。それは目前の敵というよりも、日本のいわれない差別から守るためであったともいう。
 この差別ということに関して、ある意味、松本清張は朝日新聞という組織に苦しんだ人だった。
 孤立無援のなか、黙々と軍隊組織に抗する北原二等卒に松本清張の姿が重なる。
 行間から松本清張の社会に対する憤りが湧きあがってくる。反面、庶民に対しての優しい眼差しを投げかけているのを感じる。いまだ、松本清張作品の人気が衰えないのは、清張がこういった視点を持ち合わせているからだろう。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
芥川の女関係を洗っていく手法がほんまに水際だっている

虚栄心の強いつまらん女に振り回された小心な芥川の姿、

女郎が大好きで取っ替え引っ替えしていた芥川、

愛人と心中しようとして相手に逃げられる芥川、

中国旅行のとき上海で高級娼婦と遊ぶ芥川、

年下の親友に、女とのセックスのありさまをこまかく説明する芥川、

など、どこよりも人間くさい芥川の姿を再現してくれる

なにより、状況を目にみえるように書いてるところが見事やなあ
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