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昭和史発掘<新装版> 2 (文春文庫)
 
 

昭和史発掘<新装版> 2 (文春文庫) [文庫]

松本 清張
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和四年、箱根のホテルで男がピストルを片手に握りしめ死体で発見される。頭部を弾丸が貫通。自殺かと思われたが…。当時の中国関係のキナ臭さ漂う「佐分利公使の怪死」、文豪の“妻譲渡事件”としてゴシップになった「潤一郎と春夫」、他に「満洲某重大事件」など昭和初期の世相を圧倒的な取材力で描いた松本清張の代表作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

松本 清張
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第5回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 470ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2005/04)
  • ISBN-10: 4167697017
  • ISBN-13: 978-4167697013
  • 発売日: 2005/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 浦辺 登 VINE™ メンバー
形式:文庫
 この一冊には下記の5つの事件について、松本清張の視点で解説が加えられている。
・三・一五共産党検挙
・「満洲某重大事件」
・佐分利公使の怪死
・潤一郎と春夫
・天理研究会事件

 前作「昭和史発掘1」の続きだが、前作の「陸軍機密費問題」につながっているのがわかる。ひとつの出来事からの連関性を一つのストーリーに書き連ねるところに、「うまいなあ」と感心する。
「潤一郎と春夫」において、飽きを感じるが、後のシリーズで関連付けたいがために書いたのかもしれない。前作の「芥川龍之介の死」もそうだったが、文人の女遊びが派手だったことがわかる。「文人には嫁にやるな」という言葉が昔はあったそうだが、文学の肥料とはいえ女性関係が頻繁であれば、格言は確かと思った。

 この清張の「昭和史発掘」シリーズを読もうと思ったきっかけは、「天理研究会事件」を読むためだった。「天理教」から分かれた現在の「ほんみち」教団が受けた弾圧事件と京都の大本教が受けた弾圧事件とを比較検討したかったからだ。「不敬罪」という罪名で反政府予備軍を崩壊させていたことに驚きを隠せない。オウム真理教のように教団内部で別の内閣を作っていたことを踏まえれば、戦前の内務省が事前に内偵を進め、崩壊に持ち込もうとしたのもわからないでもない。

 本書の「満洲某重大事件」は張作霖爆殺事件のことだが、中国の軍閥の暗闘の陰に民族問題が隠れていることも述べて欲しかった。満洲族が建てた清国(中国)において漢民族は三世紀弱にわたって虐げられてきた歴史がある。その民族対立も考えて読んでいくと、中国大陸各地での軍閥抗争がみえてくるのだが、残念ながら松本清張といえどもそこまでは踏み込んではいないようだ。
 このシリーズのどこかで、中国の民族問題を書き残しているのかもしれない。そのためにも、最後まで読み終えなければならない。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kkmhs461 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
三・一五共産党検挙
「満洲某重大事件」
佐分利公使の怪死
潤一郎と春夫
天理研究会事件   章立ては五つです。
どれも興味深く読めました。
とくに満州某重大事件は今後満州事変などの
大きな事件の前兆として興味深いです。
統帥権の独立などがその後の歴史に
大きく影響するのがわかります。
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