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昭和史を動かしたアメリカ情報機関 (平凡社新書)
 
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昭和史を動かしたアメリカ情報機関 (平凡社新書) [新書]

有馬 哲夫
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アメリカ情報機関は昭和史の裏側でどう動いたか―。暗号解読をめぐる日米開戦の謎、知日派グルーの天皇制存置工作、スイスを舞台にした日米双方の終戦工作、日本をポツダム宣言受諾に導いた心理戦など、昭和史の重要局面を「情報」の側面から読み解く。アメリカ公文書館から発掘された新資料を交え、昭和史の知られざる一面に光をあてた意欲作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

有馬 哲夫
1953年生まれ。77年早稲田大学第一文学部卒業。84年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。93年ミズーリ大学客員教授。2005年メリーランド大学客員研究員。現在、早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授(メディア論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 242ページ
  • 出版社: 平凡社 (2009/01)
  • ISBN-10: 4582854486
  • ISBN-13: 978-4582854480
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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By 21世紀のケインジアン トップ500レビュアー
形式:新書
 本書は、在米の膨大な史料等に実に丹念に当たり、現代史のグレーゾーンを読み解いたものである。太平洋戦争中から終戦、占領、復興期にかけて米国の情報機関が、「心理戦」や「情報戦」を介して日本社会をどう動かしたかを具体的に記している。

 著者は、まず米国の情報機関が、軍事的情報収集から総合的に作戦・工作を展開する組織へと発達した経緯に触れる。そして一般市民からは見えにくい心理戦、情報戦のヴェールを剥ぎとりにかかる。心理戦はCIAだけの専売特許ではない。その担い手はさまざまだ。

 たとえば、アメリカの声、VOAや合衆国情報サーヴィスUSISを通じて情報を流し、アメリカの大義を説き、情報に接する日本の人々を親米的にするのはプロパガンタ戦と著者は規定する。

当然のことながら、大きな影響力を持つマスコミ操作も心理戦の一分野だ。

 さらに、意外なことに、実は、最も効果的なのは留学や交換プログラムなどの人的交流だ。これも中央情報局や合衆国情報局USIAなどアメリカの心理戦担当の情報機関が深く関わっている

 米国留学で親米的価値観を植えつけられた人材は、帰国後も米国志向で動く。アメリカにとって格好のエージェントとなる。小泉政権下の経済閣僚にも、そんなタイプの人物がいた。情報機関は、米国の色に染めやすいキーパーソンを虎視眈々と狙っている。

 現在、軍事的・政治的決定を下すための世界的な情報戦は、以前にも増して熾烈になっている。膨大な情報を集め、それを分析し、より確かな純度の高い知識、つまり「インテリジェンス」が我が国にも強く求められているのだ。

 このように、著者は、現状を概観したうえで、昭和史の謎として、現在も語り継がれている真珠湾攻撃における「ルーズヴェルトの陰謀」説の歴史的検証にも触れている。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
内容は他の方のレビュー通り。太平洋戦争や〇〇工作ものにとくに関心が強いというわけではなかったが、このジャンルの本としては非常に読みやすく、飽きずに読みきれた。ごく一般の人にも退屈しない構成であることを評価したい。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書を読むと、アメリカという国が、歴史的にいかに情報及び情報機関というものを大事にしてきたかが良く分かる。アメリカの情報機関や諜報活動などについて私はあまり詳しく知らない。そのため長い名称をもつ機関の名前などを覚えることはあまりできなかったが、それでも大切なことがたくさん書かれてあるこということは分かり、興味深く読めた。

今までの歴史でわれわれが知っていることは、日本が戦争を仕掛けて結局は負けたということだけだが、本書はアメリカがいかに日本と戦い強かに勝っていったのかが良く分かる。読めば読むほど、日本は最初から負け戦をしに行ったまでのことであり、それに最後まで気がつかない日本は、完全にアメリカの手の上で転がされていただけだったというのが痛いほど分かる。
戦後の天皇制については、この本を読んでみると、実は廃止という選択肢もあり得たんだろうということも分かります。またポツダム宣言も、その他の終戦工作も結局アメリカの主導で行われ、その当時の影響力をアメリカは末永く発揮しようとしたということも改めて良く改めて良く分かりました。結局テレビという世界もアメリカの世界戦略の一部にすぎないということがわかった時は、ちょっと怖かったです。

何故日本はこうした情報線、心理戦に弱いのでしょうか、なぜ学校でこのような彼我の差について教えないのでしょうか。本書を読んでみると、アメリカの用意周到さ、ネットワーク力の精密さに驚く反面、日本にこうした方面の実力がないのは大変情けない限りです。
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