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昭和史の決定的瞬間 (ちくま新書)
 
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昭和史の決定的瞬間 (ちくま新書) [新書]

坂野 潤治
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

民政党議員だった斎藤隆夫の「粛軍演説」は、軍部批判・戦争批判の演説として有名である。つまり、輸出依存の資本家を支持層に持つ民政党は、一貫して平和を重視していたが、本来は平和勢力であるべき労働者の社会改良の要求には冷淡だった。その結果、「戦争か平和か」という争点は「市場原理派か福祉重視か」という対立と交錯しながら、昭和11・12年の分岐点になだれ込んでいく。従来の通説である「一五年戦争史観」を越えて、「戦前」を新たな視点から見直す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

坂野 潤治
1937年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学修士。東京大学教授、千葉大学教授を経て、現在は東京大学名誉教授。日本近代政治史を専攻し、1868年の王政復古から1937年の日中戦争の勃発までを研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2004/2/6)
  • ISBN-10: 4480061576
  • ISBN-13: 978-4480061577
  • 発売日: 2004/2/6
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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By MaQont
形式:新書
本書は、昭和11年・12年の総選挙の意義を重視し、「準戦時体制」とも呼ばれる当時の政局を読み直す。そして社会改革を主張し躍進する社会民主主義政党が軍拡に肯定的で、現状維持を志向する既成の保守政党が軍拡に歯止めをかけようとしたというパラドックスが浮かび上がる。

昭和6年の満州事変から昭和20年の敗戦までの時期は、「十五年戦争」とよく表現されるが、必ずしもそれは一直線に突き進んだわけではなく、ためらいや行き違いなどが交錯していたということを知る上で、多くの示唆を与える。
練達の筆者ならではの一冊。

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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
類書の多い昭和史のなかで、この本は独特の視点がある。1930年代は、ただ軍国主義へ向かう視点で記述されることが普通であり、それに反対する書物は、感情的に日本国擁護になりやすい。しかし、この本では、2・26事件の1週間前に総選挙があったことに注目している。また、宇垣内閣の流産やその後の総選挙の分析から、「昭和史の決定的瞬間 」を探し出している。それは1930年代のいつかは述べないが、ここでは、全面的に暗黒の時代ではないという著者の視点がある。当時、これに気づいていたのは、意外にも政治家ではなく中野重治などの文学者や哲学者であったという。学術論文を加筆して明解かつスリリングな文章になっている。
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By benkeiu VINE™ メンバー
形式:新書
本書は2.26事件や日中戦争勃発の昭和11,12年にフォーカスし、そこがなぜ歴史の転換点だったのかを、歴史の教科書だけでは掴みきれない真相まで掘り下げています。

有名な美濃部達吉の「天皇機関説」が、それだけで独立した論説ではなかったこと、2.26事件が発生する直前に行われた総選挙では民主主義を標榜する政党が圧勝したこと等、私達の一般的な捉え方とは異にする歴史の事象が現れてきます。

一方で、専門の学者さんが書いたものだけに、読者が当然知っておくべきと著者が考えているだろう前提が非常に多く、読み進めるのに苦労します。新書ですし、素人にもわかるような註があれば理解がもっと進むのに、と思いました。

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