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昭和史の教訓 (朝日新書)
 
 

昭和史の教訓 (朝日新書) [新書]

保阪 正康
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和十年代から教訓を学ばない者は昭和十年代から報復を受ける。昭和二十年の敗戦―日本は310万もの戦死者をだし、中国はじめ東南アジアにも多くの犠牲者を生んだ。そんな血の結晶の教訓を歴史に生かさない手はない。いや、生かさなかったら申し訳ない。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

保阪 正康
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』で第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 250ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2007/02)
  • ISBN-10: 4022731281
  • ISBN-13: 978-4022731289
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vatmideo トップ500レビュアー
形式:新書
現代から見れば、太平洋戦争へと進んでいく日本は「狂気」としか思えません。

しかし歴史とは現代の感覚でみるのではなく、当時の状況や環境を理解した上で学ばなくてはなりません。

本書では二・二六事件を端緒にして、国民や政府、議会がどのように「狂気」に取り込まれていったのかを明らかにしています。

先の見通しが甘く、うまくいかないと「悪いのは相手だ」という論理がまかり通る異様な時代となり、それを何とも思わない感覚が日本に広がっていった経過が理解できます。

特に終章で挙げられている4つの要因の中に私自身が閉じ込められれば、「狂気」を「狂気」として認識できるか、自信はありません。そういった意味で確かに「昭和史の教訓」と言えるでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 日本はなぜ太平洋戦争に突入していったのか、そこには、社会の底流として何があり、政治指導者はどう行動したのか?この問は、日本国民にとって最重要の問であるが、これに対する統一された答えは、これまで存在していない。中国や韓国から靖国問題にからんで提起される「戦争の総括」はなされていない。本書は、著者がこの問への答えを全力で試みた好著である。

 著者なりの答えの一部を紹介すると、軍部の独裁とこれに対し常に主導権を取れなかった政治指導者の非力が第一、言論の自由の不存在・批判の圧殺(情報の非公開、右翼の暴力を恐れた自主規制等)が第二に挙げられる。こう言うと簡単に聞こえるが、著者は文献や、当時の関係者へのインタビューなどを傍証としながら論を進めており、説得力がある。

 歴史の評価については、常に両論あろう。著者の評価に賛成しない議論はあろうが、少なくとも事実を証拠に議論を進めて欲しいものだ。

 新書本であるが、中身がつまっている。特に終わりの二章は著者の憂国の情があふれている。昭和史の必読書と言っていいのではないかと思う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
私にとって昭和10年代は歴史の中の出来事である。その頃についての知識は点としていくつか知ってはいてもひとつの流れる線としては捉えられていなかった。この本を読んだことで自分の中の点として存在していたことをある程度つなげることが出来た様な気がするし、その時代を知らなかったことで、事象一つ一つを客観的に読み進めることができた。内容的には難しいものではなく、興味深い構成になっており、高校生あたりにもお薦めする。ただ、当時の資料など原文のままだと読みにくいところもあり、漢字だけでもルビをふってあるとずいぶん読み進めやすいと感じた。

軍事的に成功を収めてきたという自負が正しい手順を踏んだ方針をうむことができなかったのか、と思うと残念だ。それにしても国家レベルの、多くの人々を巻き込むケースでも、うまくいかなくなった時に保身に回る人間のなんと多いことか。その自分に都合のいいように、という小さな考えで辻褄をあわせることが、大きなゆがみを生んでしまっており、どうにもならないところにあっても、道を戻すという機能がなかったことで多くの犠牲を生んでしまったことが悔しい。

そんな時代にも毎日の暮らしがあり、与えられた環境の中であたりまえに生きていた人たちがいた。毎日を精一杯生きるということでは、今の私たちと何ら変わることがない。悲しい歴史を繰り返さず、望まない環境にならないように国の行方をしっかり見続け、声を上げることは必要なことだと強く感じる。筆者の言葉の中にも昭和10年代に山をなしている教訓を整理して次代のものがそれをどのように受け継ぐのか、そのことを考えてみたい、とある。あの時代を知らない私たちがこの教訓をどのように受け止め、考えていくかで歴史は繰り返すかもしれない。責任は重い。
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