過激な内容である。あの9/11がアメリカの自作自演だと言うのだ。世界をブッシュではなくロックフェラーとロスチャイルドが操っていると言うのだ。あの戦争を推し進めたのは陸軍ではなく海軍だというのだ。しかもアメリカに内通した海軍幹部が・・・・・。パールハーバーまでもがアメリカの自作自演。正直これらの論述にぶったまげてしまった。この本を読んだだけでは、副島氏がこれらの結論に至った根拠がわからないが、これらの「謀略」が本当にそんなに一握りの人間が考えたように事が運び、「歴史」が形成されてしまうのだろうか?との疑問は当然のように沸いて来る。しかし「面白い」。そして、そう考えると何となく説明がつき易い、という気もする。評価は難しいが、一歩下がってでも読んでみる価値はあると思う。少なくとも筆者の信条や価値観には共感できると感じる。
巻末には、対談のお相手である「船井幸雄論」が展開され、いつの間にか「道教」論となってゆくが、読む人によっては単純に宗教への拒否反応や、それまでの論述との非関連性から、違和感を感じる方も多いと思う。しかし副島氏の批判や論述は、優れた思想(宗教とは呼ばない方が良い)である道教こそがこれからの世界を正しい秩序に引き戻すために必要な思想であり、それに相反するアングロサクソン流の「グローバルスタンダード」と全面対決するという「意志」に根ざしている事が読み取れる。この点にも共感できる。
しかし、一般受けは期待できない・・・・・。