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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
傑作ノンフィクション,
By Bertie (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 昭和十七年の夏 幻の甲子園―戦時下の球児たち (単行本)
今も朝日新聞社の甲子園についての正式発表は「昭和16〜20年 戦争のため大会中止」となっている。
しかし、実際には昭和17年の夏に、一度だけ、大会が行われているという。 本作は、その大会の実像を描いたノンフィクション大作。実際に当時、甲子園でプレーした方々(現在85歳前後)を全国から見つけ出し、彼らの証言やスコアブックをもとに、試合を鮮やかに再現していく。その緻密な描写と迫力は、息をのむほど。正直「よくこんなに調べたなあ」と呆れてしまう。 さらに、この本の肝は、そんな球児たちが、大会後、それぞれどのように戦争に巻き込まれていったかを、しっかりとフォローして書いていること。シベリア抑留、空襲、原爆など、大会後の球児たちが体験した人間ドラマの数々に、涙を禁じ得なかった。 台湾の代表校が出ていることにも驚いた。 本の帯の裏に「傑作ノンフィクション」とあるのは嘘ではない。戦史ノンフィクションに残る名作である。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
野球は平和の象徴か?,
By
レビュー対象商品: 昭和十七年の夏 幻の甲子園―戦時下の球児たち (単行本)
スコアブックから転記されているようなところも、ところどころに見受けられるけれども、70年前の大会の描写には臨場感がある。
その理由は何と言っても、丹念な取材・インタビューだろう。選手のプレーに関する記憶はやはり鮮明だ。多くの選手の記憶が甲子園での試合を再現している。 そして、特定の人物やチームに偏ることなく全試合を追っていることによっても臨場感が増している。幻の甲子園を初日から追うことが出来るし、相互のチームの視点から検証する効果もある。「運命のホームスチール」なんかは読んでいて息を呑みそうになった。 少し考えさせられるのは、戦時中の野球の位置づけだ。敵国のスポーツと見做されるだろうし、「何も非常時に野球なんて」という声も向けられるだろう。そうした中で野球をし続ける意義とはなんだろうか?意義なんか考えずに没頭することにこそ意味があるのだろうか? 選手たちも自問自答したはずだろうが、明確な答えがあるわけでもない。大規模災害の最中に読んだので少し考えすぎたかもしれないが、結構重たいテーマのような気がする。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『幻の甲子園』は実在した!,
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レビュー対象商品: 昭和十七年の夏 幻の甲子園―戦時下の球児たち (単行本)
よく調べ、真摯に掘り下げてくれた事に感謝の思ひさへ湧いて来る。「幻の甲子園」があった事を聞いた時は、本当に驚いた。昭和十七年の夏、ガタルカナルの激闘の頃にである。本書に書かれた十五試合の熱戦が紛う事なく実在し、詳細丁寧な球譜として再現記録された事に限りない喜びを感じる。苦難の時代にあったノンフィクションに描かれた事実をきっちり受け継ぎたい。
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