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昭和前期の青春―山田風太郎エッセイ集成
 
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昭和前期の青春―山田風太郎エッセイ集成 [単行本]

山田 風太郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

大破滅に向かって進行する昭和前期は、国家や歴史の恐ろしさをまざまざと見せつける時代だった。戦時下で青春時代をすごした著者はこの戦争をどう見るのか。「『戦中派不戦日記』から三十五年」「ドキュメント・1945年5月」「僕の危機一髪物語」など単行本初収録エッセイの逸品。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山田 風太郎
1922(大正11)年1月、兵庫県養父郡関宮の医家に生れる。36年中学に入学、49年、「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。50年、東京医科大学を卒業するが、医師の道を進まず、作家として身を立てる決心をする。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』を初めとする、風太郎忍法を生み出し、忍法ブームをまきおこす。さらに73年より『警視庁草紙』『幻燈辻馬車』『明治波涛歌』など、独自の手法による“明治もの”を発表、ファンをうならせる。2001年、7月28日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 284ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/10)
  • ISBN-10: 4480814922
  • ISBN-13: 978-4480814920
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイトル通り、幼年期から青春時代までの回想。
そして青春のとなりあわせにあった戦争について語ったエッセイ集です。

第一部は少年時代と故郷について。
両親の死という喪失をあじわった故郷。ノスタルジーを守り抜きたいと頑なに帰郷を拒み、でも何かの弾みで何度も故郷を思い出す姿には、哀切さを感じさせます。

第二部は不戦日記から数十年を経て、透徹した目線でみつめた戦争観です。
戦争で塗りつぶされた青春に皮肉な目を向けつつも、そこに虚しさだけではなく変わらない日本の本質を見出し、昭和前期は黒船来港につながり、後期は別物になったと分析します。冷静な観察の裏に秘められた思いの深さが、時折行間から顔をだしはっとさせられます。

第三部は1945年5月、ヒトラーが死に、ドイツが負け、東京が焼き尽くされ、沖縄が地獄と化した運命の一ヶ月を追ったドキュメントです。
『同日同刻』に連なる重厚な分析で、いままで未収録であったのが信じられないほどの出来。

それぞれの部でかなり味わいが違いますが、それぞれ興味深く読めるエッセイです。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
山田風太郎は対象11年(1922年)生まれであるから、昭和前期は青春時代である。
警句好きの風太郎青年が気に入っていた言の葉を本著作から抜き書く。
「ふるさとへ廻る陸部の気の弱り」とは、川柳。
「幸福は単独で来るが、不幸は相次いでやってくる」とは、トルストイ。
「竹馬やいろはにほへと散り散りに」とは、久保田万太郎。
「目を被うべし。八双截鉄(せつてつ)の落剣。完全な死だ。完全な断刀だ」とは、吉川英治。
「軍隊の横暴なる今更憤慨するも愚の至りなればその儘置くより外に道なし。
 われ等は唯その復讐として日本の国家に冷淡無関心なる態度を取ることなり」とは、永井荷風。

「イヤなことはやらない」とは、山田風太郎。
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