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竹山のデビュー曲は平野愛子の「港が見える丘」の片面に収められた「泪の乾杯」。片面の平野に負けじと、ステージや放送で懸命に歌ってこの曲をヒットさせたというエピソードの持ち主であり、華やかさには欠けたものの、コロムビアの霧島昇的な活躍を、映画主題歌という分野で成し遂げたのが昭和20年代の竹山でした。「誰か夢なき」「月よりの使者」は、彼の甘い持ち味を充分に発揮して、当時ヒットした名曲で、60代以上の方なら、「ああ、あの曲か・・・」と懐かしさと共に思い出すはずです。
晩年に12チャンネルで気の毒なほど痩せた声と姿を見せた竹山逸郎の若き日の活躍が偲ばれるCDですが、「異国に祈る」や「銀座三四郎」などが収録されればなお良かったかもしれません。
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