「昭和の缶詰」シリーズ第4巻は、昭和45年(1970)から49年(1974)の日本の世相を感じるような映像でした。ニュース映画の老舗の中日映画社で保存されていた映像を50分に収めたものです。ほとんどは映画館で流れたニュース映像ですが、その年に起こった事件や出来事を簡単にまとめたテロップを流してその時代の理解ができるようになっています。
1970年の万国博覧会の映像からスタートします。人類の進歩と調和のテーマの元、アメリカ館に展示された月の石や、当時皆が千里丘陵の会場を訪れた映像が懐かしいです。当時1兆円の経済効果をもたらしたというのは凄いですね。プレハブで作られた簡易宿泊所が1泊1500円、食堂のパートの時給が200円というのも時代を感じさせます。
バスガイドさんの育成風景も映し出されています。ちょうどディスカバー・ジャパンのブームが到来した頃で、当時の国鉄の風景や無くなっていくSLなども画面に登場します。
それ以外では、カセット(テープ)が出だしたとか、紙芝居が廃れていく様が写しだされています。多摩ニュータウンに引っ越しをしだしたのもこの頃で、造成したばかりの街並みは隔世の感があります。ホットパンツの流行、上野動物園のパンダのランラン、カンカンやモナ・リザ展での3時間待ちの行列など社会現象を引き起こした事柄を懐かしく眺めていました。石油危機による省エネは今と同じような現象がおこっていました。
街ゆく人びとの服装や髪形も今とは違いますので、あの時代の思い出が蘇ってきます。当時を知っている人には懐かしく、生まれていない人には、そういう時代を経て今がある、ということを思い起こしてください。