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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「底抜け」日本社会,
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レビュー対象商品: 昭和の終わりと黄昏ニッポン (文春文庫) (文庫)
(以前読了して評を載せた『ドキュメント 昭和が終わった日』については略すとして)近年書かれた5本のルポを集載した本書の第二部「平成不況を歩く」は、著者のよく遣う表現を借りれば、今や完全に「底が抜けた」(235頁、291頁及び347頁)日本社会の諸断面を描いて読み応えがあり、考えさせられた。また、天皇崩御が自らの日経新聞記者から研究者人生への転轍となったと記す原武史氏の解説も読ませる。備忘までに、文中に登場する方々の印象に残る発言を幾つか: 「いま山谷の課題は、労働者の斡旋ではなく、高齢者ホームレス対策なんです」(268頁)。 「彼らが本当に必要としているのは、“貧困を憎む闘争心”ではなく、“母性”なんです」(275頁)。 「心は売ってもいいが、魂は売っちゃいけない。日蓮大聖人の書のなかにも『心の師とはなるとも、心を師とせざれ』という言葉があるよ。心は不安定だから、心に従って行動するとバカをみるよ」(281頁)。 「死ぬのは怖くない。でも、みんなと別れるのが悲しい」(345頁)。 なお、本書の帯に出てくる「コロッケ売春」なる語の意味については、288〜9頁を参着のこと。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
昭和と平成の対比,
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レビュー対象商品: 昭和の終わりと黄昏ニッポン (文春文庫) (文庫)
昭和がどのように終わり、平成の今の時代を迎えているのかという観点で書かれている。最初は昭和天皇崩御に関する内容で、その頃何が起きていたのかというのを取材してある。 また、昭和63年や平成元年に起きた事件からその時代背景を独自の観点で解説している。 既に20年ぐらい前のことであるが、読みながら当時を思い出すことができた。 後半は現在の日本の問題点を指摘しており、格差社会、医療崩壊等の現場で何が起きているのかが分かる内容である。 内容としては興味深いものであったが、多少過剰な表現に感じるところもあった。 初めて知ることが多く、興味深い内容であったが、重いテーマも多く読み応えがある一冊だった。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
昭和と平成を描き出す。,
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レビュー対象商品: 昭和の終わりと黄昏ニッポン (文春文庫) (文庫)
単行本「ドキュメント 昭和が終わった日」に第二部の「平成不況を歩く」を加えた文庫版。単行本の時から気になっていたが、縁あって文庫になってから手に取った1冊。平成生まれの方々が増えた今の時代、「昭和」という時代はすでに歴史でしかないのかもしれないが、私自身には昭和はリアルな時代で、第一部を読んで、「ああ、こんなこともあった」とあらためて思い出すことが出来た。 第二部は平成という時代を描き出す。生活苦、医療崩壊など、今現在、日本が抱えている様々な問題が取り上げられている。ここでは、表現やたとえ話の中で、少し気になった部分があった。エジプトのピラミッド建設について鞭打たれて強制的に労働させられた、というニュアンスの書き方がされている。だが、現在では、あれは公共事業であって、強制労働で作られたものではないというのが定説になっているはずだ。また、別な部分では、今は差別表現に当たる言葉も使われていた。 昭和という時代は激動の時代だったと思う。戦争からバブルまで。そして今、平成。高度成長の時代ははるか昔となり、長く続く不況の中で、この先どうなっていくのか、先は見えない。だが、それも、いずれは歴史の一コマになっていくのかもしれない。
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