オールカラー。およそ220ページにわたって、SP盤末期ぐらいから、だいたい大阪万博のあたりまでの日本盤レコードのデザインを、ジャケットを中心に、袋や帯などにもスポットをあてている一冊。
子どものための童謡のレコードも、大人のためのセクスィーなジャケットも、なんていうか、同様に“かわいい”感じがする。だからか、このレコ・コレとほぼ同じ、ちょっと小さめのサイズも、手に収まりがいいし、心にいとおしい。
そのレコードがヒットしたかどうか、あるいは有名盤かどうかにはあまりこだわらないセレクトがなされているので、逆に結果としてそういったレコードのジャケットが出てくると「おっ……!」という軽い驚きを覚えたりもする。
70年代に入ってからの、いわゆる「ナウなフィーリングがグー」な感じの(?)デザインがあまり見られないのは残念だけれど、ここにある、主に60年代末までのアートワークには、限られた条件の中で十二分に工夫を凝らし、レコード店の店頭を飾った、当時のクリエイターの方々の心意気が感じられ、胸の中にポッ、と小さな灯がともるようですらある。
何にしても、これら大量のジャケットたちを中古レコード屋さんで「見る」、といっても、通常そう長い時間は見ていられないわけで、それをじっくりと、心ゆくまで眺められるというのは、やっぱり幸せなことなんだろうな……。