太古の眠りから覚めたゴメスが暴れまわり、宇宙より飛来したガラモンが街を破壊し、 金に目が無い子供はカネゴンに変身するテレビ連動作に、オリジナルエピソードを加えたコミカライズの第二弾。金城哲夫の脚本しかない未制作の「火星のバラ」が読めるのは本書だけだ
DVDはもちろんベータやVHSのレコーダーもない時代、テレビ番組の映像ストックは夢物語だった。もう一度見たいと思っても再放送まで辛抱強く待つしか手はない。テレビの感動を繰り返し味わえ、所有欲も満足させてくれる唯一の方法がコミカライズだった。昭和41年当時の本放送に連動した集英社の「少年ブックコミックス ウルトラQ」は、テレビ怪獣の虜になった少年少女を毎回本屋に走らせている。視聴者の要望もあって『ウルトラQ』は翌年夏から再放送が決定。それを祝う形で少年ブックは別冊付録に古城武司のコミカライズを4カ月連続で加えた。古城作品はあえてテレビ版にこだわらず、おなじみの怪獣を使ったオリジナルのストーリーを追求している。やがて再放送も好評のうちに半ばを過ぎた11月――。梅田プロデュースセンターが創刊した「TBSコミック」誌上で新たなコミカライズの掲載が始まる。描き手の鬼童穣二は15歳から貸本劇画の世界で活躍する実力派。5本のコミカライズはいずれも短いが評価は高く、特に昭和43年1月増刊号に掲載の「火星のバラ」は、金城哲夫が脚本を書きながら諸事情で未制作に終わった幻の作品である。
1938年広島県出身。20歳のときに、『花の子マリ』でデビュー。他の代表作は、『ノックアウト勇』『おれとカネやん』『ホームラン太郎』『スーパーボーイ』など。またコミカライズ作品に定評があり、72年の『超人バロム・1』を皮切りに、 『流星人間ゾーン』『白獅子仮面』『勇者ライディーン』など、TVのヒーロードラマを多数コミカライズしている。2006年2月、永眠。
鬼童譲二(きどう じょうじ)貸し本劇画時代、鬼童譲二名義で「ぶちかましの歌」など50作品を発表、出井州忍名義で「釣ったれ名人」児童小説の装丁やイラストを発表、谷間夢路名義で「怪奇猫毛のアン」「絶叫劇場」ほか多数の作品を発表。現在、動きと音を組み込んだ新しい時代のマンガ、ムービングマンガを制作発表している。
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