「春秋名臣列伝」という作品名の通り、中国の春秋時代(紀元前770年〜前403年)に活躍した名臣たちの話。20名の名臣について物語が書かれているが、私の既存知識に入っていた名臣は、斉の管夷吾(管仲):秦の百里奚:鄭の国僑(子産・子美):斉の晏嬰(晏子・晏平仲):呉の伍員(伍子胥):呉の孫武(孫子)の6名にしか過ぎない。それもちょっと春秋時代に興味があれば知っているはずの人物だ。
資料的な記述を中心に、日頃の小説とはすこし違う趣の作品となっています。ただし、一番最後の結文には、彼の魂魄がこめられていると思いました。
〜 それでもこの世を戦場とみなし、人はそれぞれ独自の生き方をし、二度と同じ生きかたはないという想念に立てば、『孫子』の兵法は、現代でも活用されうるのである。〜
実に核心の一言ではないか。
云うまでもないが、「戦国名臣列伝」という著書もある。無論読むつもりだ。