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34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小市民です,
By カスタマー
レビュー対象商品: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) (文庫)
恋愛関係にも依存関係にもなく、互恵関係にある小鳩くんと小佐内さん、そんな彼らが小市民を目指す、コミカルな探偵物語、です。全体的に良い印象でした。苦い青春と日常の謎ミステリとの交わりがなんとも。プロローグで明かされますが、小鳩くんは頭が切れるがゆえに苦しむタイプの探偵?です。このような探偵も時々見かけますが、この作品は日常の謎を厚かった作品なので、余計コミカルな感じがしました。 解説の方もおっしゃってますが、小佐内さんの過去が知りたい! 続編に期待しています。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
かわいらしく、こにくらしく、さりげない,
By
レビュー対象商品: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) (文庫)
平凡な小市民を目指す高校生・小鳩君と小佐内さんの可愛らしくエキセントリックな日常ミステリを描く、シリーズ第1弾。 文体は軽いけれど、きちんと整理されていて頭に入りやすく かつ全体に漂うユルい雰囲気と、ノリが良すぎず悪すぎずの絶妙テンポが良い。 ひとことでいうとお気に入り。 個人的には、メインキャスト・小鳩君の一人称で話が描かれているのが 一番のポイントじゃないかと思ったり思わなかったり。。 そして『互恵関係』の小佐内さん。彼女の過去がとっても気になる読者は私だけじゃないはず。笑 コメディタッチの作風に見え隠れするテーマは、失敗とトラウマ。 人はそれらをどう処理してくか。昇華していくか。 過去の失敗を繰り返さないために、彼らが被ろうとする小市民の仮面。それは逃げか、妥協か、それとも・・。 彼らの本性を好きでいてくれる友人の存在などを通して、今後どう変わっていくのかが楽しみ。 始まりの一文から最後のオチまで、可愛く、こにくらしく、上手くまとまっていて 最高にスッキリ軽い読後感。 ページ数も少なく、ミステリのわりに死者が出ないので、安心気分で楽しく読めるのでは。 果たして続巻『夏期限定トロピカルパフェ事件』で、 ふたりは無事に小市民になれるのか?(ラスト数行で早くも難関な気配・・)
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
名探偵、小市民を目指す,
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レビュー対象商品: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) (文庫)
ミステリにおいて〈名探偵〉とは、世間の常識に囚われず、独自の視点から 事件を分析できる、一種の〈装置〉として 設定されている存在と言えます。 しかし、もし現実に〈名探偵〉がいたとしたら? 空気を読まずに事件を暴きたて、 誰も望まぬ「真実」を関係者に 突きつけて悦に入る― といったような実に鼻持ちならない人物に なる可能性が高いです。 本作の主人公・小鳩常悟朗は中学時代、上記のような 〈名探偵〉的振舞いをしたため、「現実」から手痛い 「洗礼」を受けた人物のようです。 そのため、彼は「小市民」を目指す決意をします。 そして、これまた過去に訳ありの 小佐内ゆきと「互恵関係」を結び、 小市民への道を共に歩んでいこう とするのですが……。 〈名探偵〉属性の宿命か、小鳩君の前には、 次々と不可思議な謎が起こります。 さらにそれだけでなく、パートナーたる 小佐内さんこそが、本シリーズにおける 最大の「謎」でもあるのです。 彼女の存在を通じて、小鳩君は 無色透明な論理操作では割り切れない 苦い「現実」を知っていくことになります。 ともあれ、「冬」を迎えた時、 二人の関係がどうなっているのか、 今から楽しみです。
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