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この小説は、枠物語(語り手と聞き手の間で物語が展開される形式)なのですが、『春昼』は、語り手=「和尚」から、聞き手=「散策士」が、“一年前寺に逗留していた「客人」が、「玉脇みを」なる美人の人妻に焦がれ死にした”という話を聞くというストーリーです。
そしてそれを受けて、『春昼後刻』では、「散策士」と「みを」が出会いますが・・・。
全編を通して、怪奇ムードたっぷりの怖~いお話です。読んでいると、どきどきするけどやめられない。鏡花の作品の中ではこれが一番人気のようです。
でも、ただ怖いだけじゃなく、「○△□」のトリック他、二作を結ぶ様々なキーワード(「幕」「油」「手巾」etc.)が駆使されて、鏡花ならではの奥行きのある小説に仕上がっているところが魅力ですね。
怖いお話が好きな方におすすめです。
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