声優界NO.1アイドル、田村ゆかりの9thアルバム。
アルバムを1枚の作品として見る彼女が曲順を決めたということで、非常に纏まり良く仕上がっている。
一人の女性の恋模様を1枚のアルバムを通して描かれおり、
まだ少しだけ遠い春を心待ちにするようなロマンティックでパステルカラーな曲が多く、
まさに名盤…と言いたいところ だ が 。
聞いていて妙な違和感がある。
言ってしまえば、今までの彼女の持ち味であるアニソン臭、声優っぽさが薄い印象。
今まで彼女が発表した楽曲。アップテンポ、バラード、ジャズ、ラテン、R&B、エセロック、エセテクノ。
これらを限りなーくただのJ-POPに薄めた楽曲が多い。
でもこれが一般人に聞かせると「うわっオタク臭ぇ」という感想を抱くだろう。
つまりまぁ、どっちつかずな中途半端な曲が多いのだ。
また1枚のアルバムとしてのカラーを統一するあまり、いわゆるキラーチューンが無く、
全ての曲が74点くらいの「悪くはないけど、すっげー名曲というわけでもない。」そんな楽曲が多い。
今まで名盤を作り続けた田村ゆかり陣営だからこそ、今作はとても歯がゆい。
なので☆3つ。名盤ではないが、佳作かなー。
ちなみに今作のオススメ楽曲は…。
彼女らしいポップで可愛らしい、春らしい佳曲「アイ マイ ボーダー」。
昭和シリアス歌謡調で彼女の新しい魅力を引き出した「トラウマの耳たぶ」。
7thアルバムから挑戦し続けていたテクノポップの頂点「if」。
自身主演アニメの主題歌にして、爽やかさと緊張感をあわせもつ疾走曲「Endless Story」。
何度も言うが、一枚のアルバムを通して纏まりが良く、
ドライブや作業用BGMにするにはまさに最適。
このアルバムを聞きながら、ゆかりんと一緒に春を待ってみては?