私が学生だった頃(30年近く前…)、生協の本棚で見つけました。変わったタイトルにひかれて手に取りのめり込み、何度も立ち読みを繰り返したあげく購入しました。今も、振り返れば本棚にあります。10年ごとぐらいに、読み返しています。それだけの価値のある本です。そんな本は私は数冊しか持っていません。
当時の、日本の物造りが世界の頂点を極めていた時、それを支えるものは何だったかを的確にルポルタージュしています。 町工場の旋盤工をしながら、というこの人の特異な経歴が無ければなし得なかったろう視点・思い入れにあふれています。そして、モノ造りの持つつらさ、それを通じて生活する人々の覚悟まで伝えてくれました。
私にとっては人生の指針を決める一冊でした。そして、読後感がとても暖かい、人の暖かみや熱気を伝えている本です。