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春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)
 
 

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫) [ペーパーバック]

三島 由紀夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (74件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

Spring Snow is the first book of Mushima’s masterpiece tetralogy, The Sea of Fertility. The novel is set in Tokyo in 1912, in the closed circles of imperial court and the ancient aristocracy, a world beginning to be breached by newcomers, the rich provincial families whose money and vitality makes them contenders for social and political power. The Matsugae family belongs to this new elite. Kiyoaki Matsugae has been raised  for the sake of his parents’ advancement  in family of the waning aristocracy, the elegant Ayakuras. Now, in his first manhood, Kiyoaki is caught up in the tensions between old and new, fiercely loving and, seemingly with almost equal ferocity, hating the Ayakuras’ exquisite daughter, Satoko. Wanting her and repelling her, he is held in psychic paralysis until events shockingly reveal to him the magnitude of his passion.

In its splendid evocation of the past, in its assertion of the insubstantiality of beauty and happiness, in its subtle orchestration of cultural forces and individual lives, Spring Snow is obe of the major novels of modern Japanese literature. --このテキストは、 単行本(ソフトカバー) 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

何が清顕に歓喜をもたらしたかと云えば、それは不可能という観念だった。池田理代子が描く、三島由紀夫『豊饒の海』第一部。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • ペーパーバック: 475ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2002/10)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 410105021X
  • ISBN-13: 978-4101050218
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (74件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
素晴らしい。 2005/12/6
By kaz-p VINE™ メンバー
形式:ペーパーバック
映画を観てから小説を読みました。

「午後の曳航」と「潮騒」を学生時代に読んだ折に、
文体になじめずに長いこと三島作品からは遠ざかっていたのですが、
数年前に「金閣寺」や「音楽」を読んでみたところ、
はまってしまいました。

「春の雪」もその頃に買ってあったのですが、
積読状態であったのを、映画が結構面白かったので、
取り出して読んでみました
素晴らしい小説で、これは小説という形式でしか
表現できないということが、良く分かりました。

結構いい映画だと思っていたのですが、今となっては、
なんじゃ、あの映画??という感じです。
小説読んだ方は、あの映画は観ない方がいいですね。
このレビューは参考になりましたか?
48 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ペーパーバック
人間の心は斯くも複雑で奥深いものかということを思い知らされた。三島は文章表現の天才であると同時に、心理分析の天才でもあると思った。人間の心理に鋭くメスを入れ、登場人物さえ意識していないであろう感情の一つ一つを取り出して、それを言葉というものに置き換えて巧みに表現している、という感じがした。
春の雪は、豊饒の海シリーズ4部作の始まりであり、筋立てはさる貴族的名家で起こった実際の事件にもとづいた「禁断の恋」の物語である。しかしテーマはそれだけに終わらず、輪廻転生という仏教的哲学も盛り込まれ、私には全てを理解するのは難しい。
こういう筋書きの悲恋ものの小説には必ず泣いてしまう私だが、この作品は余りに精巧すぎて、また、主人公や脇役の登場人物たちの心理描写が緻密かつ意外性を突いており、泣くのも忘れてただ唸るのみだった。昨今の軽薄な小説とは全く異質の、超1級文学作品と言えよう。
このレビューは参考になりましたか?
49 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ペーパーバック
これは、人間が書いた小説とは思えません。文学の神が舞い降りて三島の腕に
乗り移ってつむぎだした、奇跡の名作です…。
それ程までにうちのめされる美しい日本語の表現の数々。
三島自身がいかに繊細かつ人間洞察力に富んだ人物だったかが偲ばれる
不朽の名作。これを読まずして、「恋愛小説が好き」と言うのはナンセンス!
と言いたいほど、素晴らしい作品です。本当に読んでよかったです。

現代ではありえないお上への忠誠心とか、貴族の社交界とか優雅がちりばめられているのにうっとりする一方、人を恋する気持ちは今も昔も同じで、
主人公達の心情に共感しつつどんどん恋の深みにはまっていく二人の行く末が
まったく分からず、ドキドキしながら読みました。

無気力でプライドが高く、最初は聡子の自分への思いを煩わしく
思っているつもりでいる清顕が、聡子に恋している、と気付く自然な
流れや、雪の降る朝に2人でこっそり逢引をする場面の清らかさな風景、
甘やかな雰囲気など圧倒的な表現力で、鮮やかに描きだされているのに
感動します。特に私が好きなのがこの場面。
物語は基本的には清顕の視点で描かれているので、聡子の細かい心情までは
彼女の言動から想像するしかないのですが、お上との約束に背いて
罪を犯してしまった聡子、彼女が牢に入らないで済むように苦心する
侍女に対して、「私は牢に入りたいのです。」という聡子。
「女の囚人はどんな着物を着るのでせうか。さうなっても清様が好いてくれるかどうかを知りたいの。」大人しく、お嬢様育ちの聡子の情熱が一瞬きらめくようなこのセリフ。私は「このままつっぱしれー!!」と心の中で応援してしまいました。

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