ヒロインのハリエッタ(24歳)は、容姿端麗だが、その冷静さと精神力の強さから「高慢ちき」と陰口をたたかれることもある優秀ナース。ヒーローのフリソ(推定34歳)は、ハンサムでお金持ちなすご腕ドクター。二人で出かける、二人で決死の診療を行う、見つめ合う…のに、全く意思の疎通ができておりません。二人の恋の行方やいかに?
おなじみベティ・ニールズの予定調和ロマンス。
二人の出会いは、二人にとって衝撃的。読んでる私も衝撃受けました。
ある意味、スゴイ。
ハリエッタ、町でウィンドウショッピング→町の交差点で、信号待ちの車→ハリエッタ、車を見る→運転席の男性(後でフリソだと判明)が目に留まる→一目惚れ?→思わず満面の笑顔→男性と目が合うも、男性からの反応なし→落ち込むヒロイン。
ええっ(*≧д≦)
背書では、''目が合った瞬間に感じた。彼こそ運命の人だと″とあります。
冷静さ?いやいや、熱いお人なのです。
次の日には、理想の相手を発見したと感じるものの、それも夢で、終わってしまったと哀愁引きずる(笑)ヒロインがいます。
なんて。思い込みの激しい、激情型ヒロイン。冷静さは、どこへ行った?
これが原因で、ずーっとずーっとハリエッタとフリソの意思の疎通ができません。
ハリエッタは何を思ったか、フリソに嫌われている、冷たくされてる、嫌味を言われている…と、フリソ側から見れば、とんでもない思い違いをしています。
今回のヒーローは、とにかく、思わせぶりに、だけども饒舌に愛を語る、語る、また語るというのに、です。
「昨日君はなぜほほえんだ?」とハリエッタを問い詰めるフリソの態度もどんなものかと思いますが、ハリエッタの根拠のない思い込みの激しさに、ええっ、いや、そんなーと、衝撃はしることしばしば。
ちぐはぐな恋心が飛び交う、この物語。
微笑みなしでは読めません(笑)。
途中、フリソが、フリースラントに古くから伝わる誓いの言葉をハリエッタに語ります。
実際に、このページ自体、今までのベティ・ニールズ作品にはなかったような、直截的なヒーローによるヒロインへの愛を溢れんばかりに語っているのですが、ははは、ヒロイン、スルーしてますね…。
とびっきりロマンチックな場面なのに。
ハリエッタの指をぎゅっと握るフリソ、お気の毒様。
フリソ側の独白は一切ありませんが、その小さな仕草がとても雄弁で、じいんとしみいりました。
冬を抜け出し、一足先に春爛漫を感じさせる、華やかであったかいロマンスです。
フリソの美しい庭が出てきます。
オランダを彩る花々が美しく咲き乱れています。
牧歌的だけれど、何とも美しい季節を背景に、愛が進んでいく様子にうっとりします。