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春から夏、やがて冬
 
 

春から夏、やがて冬 [単行本]

歌野 晶午
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

スーパーの保安責任者の男と、万引き犯の女。偶然の出会いは神の思い召しか、悪魔の罠か?これは“絶望”と“救済”のミステリーだ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

歌野 晶午
1961年、千葉県生まれ。東京農工大学卒業。1988年、島田荘司氏の推挽を受け、『長い家の殺人』でデビューを果たす。2004年、『葉桜の季節に君を想うということ』で第五十七回日本推理作家協会賞、第四回本格ミステリ大賞を受賞したほか、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」で第一位を獲得した。2010年には、『密室殺人ゲーム20』で第十回本格ミステリ大賞を受賞、初の複数回受賞者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/10)
  • ISBN-10: 4163809201
  • ISBN-13: 978-4163809205
  • 発売日: 2011/10
  • 商品の寸法: 19.6 x 13.9 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 35,567位 (本のベストセラーを見る)
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Shopper
強烈な代表作を持つ作家が新作を発表すると、
販促コピーに必ず問題が発生する。

今作も典型的な失敗を犯した。

「葉桜」「最後5ページで・・・」。

書いてはいけない。書いてほしくなかった・・・。

安易なお化け屋敷のつもりか!

情報を開示し、身構えて読ませることで、今作の
読中感・読後感は半減、いや80%減してしまった。

「葉桜」で受けた衝撃というか、騙され感は確かに
素晴らしかったが、販促のために強要するイメージの
植え付けには辟易した。

作品そのものを素直に、何の事前情報をも持たずに
読みたかった。

内容はというと、絶望感・寂寥感、そしてこの、
本質的な救済になりえるのかといった終盤は唸らされる。

平田の境遇、小瀬木の独白には、こじつけ感も否めないのだが、
どちらに転んでもまっ暗闇の今作の世界、皮肉な献身、
人物像の描き方等、先入観がなければ及第点であるのは確実。

分析独白ではなく、他の手法で、平田自身がその可能性を
知りえるという結末であったなら、★5にもなりえただろう。

その瞬間の平田の反応こそが、この作品のクライマックス。
「容疑者X」にも通ずるやりきれない読後感が完成する。

ますみの、表面的な言動からでは予測不能な顛末も
深みのある背景がもっと欲しかったな。

出版社の方々、クソコピーのせいで、作品そのものの
評価を落としかねないことを肝に銘じて、今後は
出版してもらいたいことを切に願う。

帯を見るなといっても無理だし、作品そのものの
レベルは高いのだから・・。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nonmart
「ラスト5ページで世界が反転する!」
これが帯の表の謳い文句。確かにその通りの内容だが、少しミスリーディング。
この謳い文句だと、たとえば『絶望ノート』のような『葉桜』路線の作品を
どうしても想像してしまう。実際は、その下に添えられた
「……“絶望”と“救済”のミステリー」の方が本書の内容を良く現している。
もっとも、本書から“救済”を読み取れるかも、本書が”ミステリー”なのかも微妙だが。
「歌野晶午」というと(最近は「密室殺人ゲーム」シリーズの印象も強いが)
「葉桜」の印象があまりに鮮烈なため冒頭のような煽り文句になったのであろうが、
実際は、「世界の終わり……』の路線に近い。
自分が無意識のうちに確固たるものと信じていた世界が崩壊していく物語。
本書ではラストでの「世界の反転」も、主人公の悲劇性を高めているだけなのである
(したがって、『葉桜』や『絶望ノート』のような「ダマされる快感」とは無縁です。念の為)。
私事だが、自分も高校生の娘と妻がいるので大変身につまされた。
この路線を「ミステリー」と呼べるのか分からないし、ミステリーである必要もないと思うが、
私のようなものでも“救済”を読み取れる物語であれば五つ星。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By コーキ トップ1000レビュアー
娘を事故で亡くし、そのショックで妻にも先立たれたスーパーの保安責任の男の絶望と救済を描いた物語。

物語全体的に絶望感が漂っているのだが、それでも全体的に暗い印象はなく非常に読みやすかったし、まさかの展開が待ち受けていたので最後まで楽しめた。

あまり書くとネタばれになってしまうので触れられないが、最後まで心に悲しさが残る結末だった。
このレビューは参考になりましたか?

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