今作の大きな見所は二つ、「プリキュア対プリキュア」と「ペンライト演出によるプリキュアのスーパー化」でしょう。
プリキュア対プリキュアは、敵の策略により異世界での個人戦に持ち込まれてしまい、各プリキュアはダーク達に今の自分達を否定されてしまい、序盤の戦闘は精神的にも追い込まれていきます。それでも希望を捨てず「自分を超える!大好きな人がいるから頑張れる!」と何度も立ち上がるドリームに応えるかのごとく、他の4人も自分達の答えを力にかえてゆきます。
印象深い戦いのシーンに、対ダーク戦で皆が必殺技を披露するわけですが、ミントだけが「大地を揺るがす乙女の怒り受けてみなさい!」の口上がなかったのは、ダークミントさえも守りたかったミントの心情からすると相応しくなかったためあえてカットしてあったと思うのですが、それでミントの守る力=包容力がよく表現されています。他にもレモネード戦で、防戦一方だったうららが、のぞみの気持ちに応え、あっというまにダークの後を取り「私、そろそろ失礼します」と勝利宣言するシーンに痺れました♪
そしてそんなのぞみはダークにさえ「友達」と手をさしのべます。これは「等身大の敵は主人公に感化される」というアニメの王道ですね(プリキュアだとキリヤ、S☆Sだとカオル・ミチル)。
スーパープリキュアのデザインは、MaxHeartのスーパープリキュアが装飾過多だったせいか、ちょっとしたフリルの追加、蝶の翼程度のアレンジでスッキリしています。惜しむらくは、MaxHeartみたくスーパー化したあとに少しでいいから圧倒的な格闘戦を観たかったですね。いつもの技だけでは、どれくらい能力がスーパー化したのか判りづらいです。ちなみにペンライトも付いてきましたが、元々スクリーン用なので、自ら光を放つテレビ画面に向けても殆どライトのマークは写らないです。EDのガンバランスde〜もドレスバージョンで最後まで楽しませてくれます。
映像特典の舞台挨拶は、プリキュア5+ココ・ナッツ・ミルク役の声優さん+ザ・タッチのメンバー。ココ役とナッツ役の方はノリノリで挨拶していましたが、他の方は割と淡泊でしたね。来てくれた子供達のためにも、もう少しサービスなアドリブがあってもよかったのになぁ、と思いました。
アニメ映画としてとても完成度が高く、数年経っても色あせない名作ではないでしょうか?しかしその中にあって、いくら当時流行っていたからといって芸人の起用は良かったんでしょうか心配です。数年後に「幽体離脱〜」とか「ちょっとちょっと!」って言われてもなんだか寒そうな感じがします…。