ハゲタカシリーズはNHKドラマから入り惹き込まれ、その後小説も一気に読破した私
本作は仕事が多忙な時期だっただけに映画館に観に行くことが叶わなかったので、年末に予約し昨日ようやく鑑賞するに至った
楽しみにしていただけあって非常に大きな期待感を持って観たわけだが、正直な感想をいうと期待以上ではなかったが期待通りの面白さといったところか
解説にもあるように、ここ1、2年で現実の市場は激動の一途を辿っており、本作はその現実に歩を合わせるために急遽脚本を大幅に改変したとのことで、現実との乖離が無くなったということで違和感を感じずに観れた良さは十分出ていた。ただ一方ドラマ版で存分に感じることができた作り込みの深さが薄れてしまったことは否めないといえる
この点、ドラマが期待以上であったが故にややハードルを高めに設定してしまったこともあるが、本作を星4つと評した理由である
内容的には敵役の劉一華=玉山鉄二が非常に良かった
登場当初は鉄仮面のように冷酷なキャラクターで終始するのかと思ったが、彼の背景を描くことで正しいかどうかは別として彼なりのプリンシパルが存在し非常に熱い存在であることに気づかされる
結果として悲劇的なエンディングとなってしまうわけだが、存分に存在感を発揮したといえるだろう
片や主役たる鷲津政彦=大山南朋は本作ではイマイチ顔が見えづらかったと言わざるを得ない
あえて劉の存在感を際立たせるために存在を薄めていたとすると一定の成功といえるのだろうが、しかしながら本作シリーズで最重要であるはずの彼のプリンシパルが見えないというのは私にとっては少々残念であった
あえて辛口の評価になってしまったが、それも私にとって本作は自分自身が同業であり現実にリンクしやすいということもあり愛着がある故である
是非多くの方にお勧めしたい
最後に劉の放った一言
”日本は生ぬるい地獄だ”
現実もその通りなのだろう