「映画ドラえもん」は大きく分けて3種、藤子F不二雄氏が原作を担当した第一作「のび太の恐竜」から絶筆となった18作目の「のび太のねじまき都市冒険記」までと残されたスタッフがF氏のアイディアを基に構成した19作目、「のび太の南海大冒険」から本作、「のび太のワンニャン時空伝」まで、そして主演、スタッフが入れ替わった「のび太の恐竜2006」以降の3種類である。
さて本作「ワンニャン時空伝」はいわゆる「大山ドラ」最後の映画でスタッフも万感のおもいで制作に取り組んだ息吹を感じさせる熱のこもった作品だがファンの評価はいまひとつといったところであまり出来はよろしくない、それでも本作には切り捨てるにはあまりにも惜しい魅力が溢れている、あえて特筆するならいままでのび太達のサポートに徹してきた感のあるドラえもんが「主役」として活躍するシーンが多いこと、歌姫シャミーに一目ぼれし「全裸に鈴」というあるまじきスタイルで彼女に対面し、最初はドラえもんを利用しようとしていた彼女(命令されていたからだが)もだんだんとドラえもんに心を開き最後には彼女をすくうため剣をふるって大活躍するドラえもんに爽快感を強く感じる、また、権利にとても厳しい割りに日本のアニメ「ジャングル大帝」「ナディア」「21エモン」等の著作権侵害としか思えない作品を次々と公開した某大手アニメ制作会社を皮肉ったような画面があり、日本のアニメスタッフの誇りと意地を感じるのだ。
本商品には「パーマン」の劇場版も収録されている、こちらも原作、旧作ファンにとって言いたいことは多々あるがお祭りと割り切って楽しむことをオススメしたい。