映画を書くためにではなく、映画を「見る」ためにしなくてはならないことがもしあるとしたら(そんなものはないと思うが)、それもこの本を読むことなのではないかと思うくらい実用的です。
いい脚本には、必ず映画を3幕に区切る「プロットポイント1」と「プロットポイント2」があるのだという説明は、すごい汎用性がある。この映画もそう、この映画もそう、と説明されて、この本を読んだ後に映画を見る際には、無意識に「プロットポイント1,2」を探してしまうことになる。
更にこの本は、そういう脚本のパラダイムの説明だけではなく、感情移入できるキャラクター設定の描き方など、映画のストーリーがうまく流れるために不可欠な要素も的確に説明されている。これを読んでいると、いままで漠然と感じていた「いい映画に共通するポイント」のようなものを、はっきり示された気がする。
古典となっていると言われるだけあって、教科書っぽくなくて面白い。他の似たような本とは違います。『キャラクターが歩いて銀行から出てきたら、それで一つのストーリーであり、走って出てきたら、また別のストーリーが始まるのだ』。・・やはりこれは、映画を見るためにあなたが読まなくてはならない本なのかもしれません。