映画「めがね」、友人の付き添い、付き添いで見に行きました、それにも関わらず、
不覚にも、映画館で号泣してしまった、そんな思い出の、映画「めがね」、
僕としては、もう、手放しで絶賛状態、何から何まで大好きです、けれども、
とくに音楽が、映画の雰囲気にぴったりで、とても印象的に残りました。
夕暮れ時、小林聡美さんが、もたいさんの自転車の後ろに乗る場面、
どこまでも青い空の下、どこまでも広い海を前に、どこまでも真っ白な砂浜で、
加瀬さんがドイツ語の詩を朗読する場面、そういうときに、ふと、
映画のイメージそのまんまの、穏やかで、優しい音楽が流れている、
そのことに気が付く瞬間、あの刹那は、本当に心地がよい、
自然体で、たそがれている、そんな自分を発見するのです。
映像と一緒でなくても、携帯プレイヤーに詰め込んで、
海へ山へ、自然の中へ、街でも雑踏でも、どこへでも出向いて、
あるいは、自宅で、夕暮れ時にでも、鑑賞すれば、
たそがれの初心者でも、相当に、たそがれることができます。
ふと見上げた空、風に揺れる木々、隣家の晩ご飯の匂い、
何気ない日常の1コマが、単調で退屈な毎日のひとかけらが、
うんざりしている自分の人生が、ゆっくりとした、温かい音楽で、
たちまちに、美しくなる、ものすごく尊いものに思われてくるのです。