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映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)
 
 

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック) [単行本(ソフトカバー)]

富野由悠季
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

「映像は感性だけでは撮れない。映像には原則がある!」
「機動戦士ガンダム」などの作品で、50年近くにわたって映像業界の第一線で
活躍してきたアニメーション監督・富野由悠季が、
映画、TV、CM、MV、CG…etc、そして、実写・アニメーションにかかわらず、
すべての映像における演出の原則は同じであるという観点から、
映像作品を撮るために必要な基礎知識、心構え、応用法を全12章で詳細に解説。
全ジャンルの映像作家志望者に向けた、現場感覚に基づく実践的な映像演出技術書。
2002年の初版発行以降、ロングセラーを続けていた富野由悠季の書き下ろしによる映像演出技術書を、
現状にあわせて約10年ぶりに全面的な加筆・修正を行った改訂版。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 336ページ
  • 出版社: キネマ旬報社; 改訂版 (2011/8/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4873767369
  • ISBN-13: 978-4873767369
  • 発売日: 2011/8/29
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
富野流映像術 2011/10/15
富野由悠季監督が、アニメについて語った本ですが、『映像の原則』というタイトル通り、映画やドラマでも通用する内容であり、舞台演劇やマンガなどでも応用が可能な知見に満ちた一冊だと思います。

画面における上手(かみて)と下手(しもて)の意味やその役割、同じシーンであってもカメラアングルやアップとロングの比率を帰るだけで、見る者の意識はどう変化するか、単純化されたイラストを挟みながら、比較しながら進行する技術論は解りやすいです。ドアを開けて入る、という単純な動作ひとつにも、演出と不可分一体となった方法論があるのだと、目からウロコでした。特に、イマジナリー・ラインについては過去に読んだ技術本の説明よりも、分かりやすく優れていると思います。

この本で書かれたような知識はすでに知っていると言う人もいるかも知れませんが、ランダムな知識としての映像の原則ではなく、富野由悠季監督が映像というものをどう捉え、どう表現すべきかと考え、実行してきた結果生み出されたアニメとの関係性の中で、一本の線として俯瞰できることが重要なのではないでしょうか。手塚治虫や宮崎駿といった天才型に比較すれば必ずしも才能に恵まれたわけではない富野監督が、彼らに伍して戦うために蓄積していったノウハウが再現されているように感じました。

文章はやや生硬でくどいと感じる部分がありますが、逆に富の監督が何を重視し、どこを正しく理解してほしと考えているかの、指標にもなります。本書は改訂版とのことですが、以前の版を読んでいないために比較はできませんが、多少の読みにくさも含めて、富野監督自身のリアルな言葉として語られている感じがするので、私には楽しく読めました。

たぶん、実際のアニメ作品を見ながら、この作品での表現は良くないからこう変えたほうがいい・・という形で、監督から直接注釈を入れられながら説明されれば、もっと解りやすいのでしょう。そこら辺が、動きで見せるアニメーションの表現テクニックを、文章とイラストで説明する事のもどかしさや、限界でもあるのかもしれませんが、それでも本書は拝聴に値する内容だと思います。1800円の内容は、密度から考えればリーズナブルだと思います。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
改定によって、本書はより教科書的になりました。つまり、理論が端的にまとめられ、一文が短く読みやすく換えられ、各節ごとにキチンと主張と結論と要点がひとくくりなっているように変わっています。映像学科の学生諸氏には非常に勉強しやすくなった事と思う。
旧版も具体的な事例はたくさんあった。が、改訂版はより冷静にまとめられている、という印象である。

また、2002年の旧版から改訂版までに出た新作映画の紹介や、新しい本からの引用もあって、アップデートされている。インターネットでアニメや社会情勢がやり取りされる、ネット時代におけるアニメファンと制作者の関係の在り方についても、新しく書きなおされている。日進月歩の志を感じる。

本書では映像の原則について、生理学的な実験など、理系的な理論で論拠を固めている。また、理系的実証と同時に、能楽や演劇の歴史、映画の発展してきた歴史、という文系的な資料の紹介もなされている。多角的に原則を解説している。
それでいて原則を理想的に絶対視せずに、実務的な使いどころについてベテランの経験からの具体例を交えてアドバイスを添えている。

映像の画面だけでなく、カット割りや照明、音響や声優や俳優、スポンサーとの対応の仕方など、ストーリーテリングの哲学についての言及もあり、総括的な映像作家に対しての教科書である。

文章からは富野本人の考え方や人生観や社会に対するメッセージもかいま見れて、人間的にも刺激を受ける。
様々な視点がある。

映像作家志望ならずとも、映画鑑賞が趣味の人が本書を映画の見所を調べる手引きに使えると思うし、読み物としても楽しめる。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
これを真似しないで新しい映像理論を打ち立てるという意味で、
プロや、プロ志望者はすべからく本書を読んだほうがいい。
例えば著者が信奉する黒澤明監督のコンテの書き方を記す。

黒澤明の演出窯変説
「一応コンテニュティを書いても、その通りに撮れてもおもしろくはない。
 何かの理由で予定が変わって不思議な効果が生まれることがある。
 それを全体のバランスを崩さずに支えていった場合、大変おもしろくなる。
 陶器を焼くときの上薬の効果と同じで、計算に入っていなかったおもしろいことが
 起こるのが時々ある」

だから富野はアニメのコンテを曖昧に書くのである。
しかしこの曖昧はアイデアを他人に出させるような、自分の脳を活性化させる
「適切な曖昧」なのである。
この「適切な曖昧」実は全てのエンターテインメントに必要なんです。

ところで終章の『花伝書』に関する富野の意見は、何を言いたいか、さっぱりわからない。
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