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内容ですし、勘やムードで創作が出来ると勘違いしている初心者に
はいい啓蒙書になると思います。
内容全てに同意する訳ではありませんが、意見こそ違え、この本に
書かれている要素ひとつひとつは、映像を作る上で外せないものばかり
です。帯にも書いてあるように、まともに映像作品を作ろうとしている人
なら、共感は出来ないかも知れませんが、理解は出来ます。
茶道に例えるなら、観客をもてなす為の「作法」レベルの話が書かれた
本だと言えるでしょう。その作法が正しいか間違っているかは自分で
決めればいい。ただし、客をこうもてなしたいから、こういう作法が出来た。
そういうことを解説した本です。
映像作家にとってのコンテは、音楽家における楽譜であり、コンテが読めることが映像をつくる上での必要条件であると述べられている。映像には、言語と同じく、意味を通じさせるために文法やルールがあるようだ。映画が好きで見ていた私は、それなりに文法ができるだろうとうぬぼれていた。たしかにデジタルカメラやFlashで、どこかで見たような映像なら作ることができる。しかし、その描き方がなにを意味しているかまでは説明できない。なぜなら演出を理論化したことがないからだ。
この本では演出の理論や実際の技法が、わかりやすいイラスト付きで解説されている。コンテの書き方と演出を、一般向けにここまで丁寧に説明した本は初めてではないだろうか?ホビーユースである私には手に余る部分もあるし普通の富野ファンに向けた作りではないが、富野監督からの、若手への贈り物だとおもって大切に読みたい本である。
「ヒート」を取ったマイケル・マン監督を引き合いに出したのには驚いた。やはり、アニメを見てアニメを作っている今の世代とは隔世の感があるとおもった。
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