これまでは、同じ著者の
星雲星団を探す (はじめての天文シリーズ)を使用して、そろそろカバーもボロが目立ち始めてきましたが(なにせ1999年発行の本なので)、こちらの「星雲星団ベストガイド」に乗り換えかな、という感じです。
同じ著者で、ほぼ同じ使い方(あるいは読者)を眼中に作られている様なので、使い勝手はほぼ同じです。
ただ前著が、まず星図と探し方で2ページ、ページをめくると2つずつ(もしくは2組ずつ)の天体が2ページの「4ページで2天体」という構成でしたが、本著は「見開き2ページで1天体」の構成になり、いちいちページをめくって前後する必要は無くなりましたが、反面、天体探しの星図も小さくなっているので、ここが現場で(特にあまり星座を辿れない初心者に)どう影響するか、でしょうね。
そこさえクリアできれば、星雲星団ガイドとしては使い勝手は向上しています。
また前著では天体が見えるイメージを1種類の倍率で「中光害地/微光害地/写真」として3つ並べて、初心者が街明かりのある中で見ても戸惑わない工夫がされてましたが、本著は「市街地/山間地」として、2種類の条件で更に2種類の倍率で見た、計4枚の”見本”で示しています。
双眼鏡と中倍率(50倍)望遠鏡で見比べが面白い天体、中倍率(50倍)から高倍率(100〜200倍)の望遠鏡が無いと厳しそうな天体、と、先にめぼしがつけられるので、これは便利だと思います。
ただ、一応個人的見解として書いておくと、「市街地だともっと見えないよ」というのと「山間地だともっとハッキリ見えるよ」です。M8干潟星雲やM31アンドロメダ銀河などは、山の中では(8cmで、倍率は25倍程まで落としてますが)「この山間地の写真より、こっちのカラー写真をモノクロにした感じで見えるから。」と説明を付け加えときたいです(笑)。もちろんその時の空気の透明度も関係しますし、「あぁ、こんな感じこんな感じ」と見本画像に共感する物もありますが。
そして、巻頭の方に天体の基礎知識、初心者が戸惑い・陥りやすい機材の選び方、基本的な機材の知識(操作・調整法)が比較的易しく解説してあるので、天体観測に憧れる子供(大人も)へのプレゼントにも良いかもしれません。
値段も上がりましたが、本の大きさも厚みも増量されていて、全編フルカラーもしくは2色カラーなので、そんなに割高感は無いと思います。
この本の内容に飽き足らなくなったら、次は
星雲星団ウォッチング―エリア別ガイドマップでOK!ではないでしょうか。