前作を偶然書店で見つけ表紙とタイトルが気になったので購入したのだが、このマンガ家の存在を知らなかったオレの人生って一体なんだったんだ!というくらいの圧倒的なおもしろさだった。ヒマだったので、すぐに、この続編を買うため書店に走った。
前作と比較すると一作品あたりのページ数が増えている(約12P)ので、ストーリーが感じられる作品が多くなっているが、おもしろさに変化はない。
すっかりシリーズ化している「サチコと友と〜」シリーズもいいが、ジャン・ポール・ガセー氏の「国際マンガ会議」シリーズ、「日本ギャグ漫画家図鑑」、「男子800メートルマンガ走自由形」などの、著者のマンガに対する深い造詣や、そこまで細かくマンガを読んでいるのか!と突っ込みの一つも入れたくなるような作品がよかった。
その中に詰め込まれている情報量や描き始めるまでの下調べの時間を考えると、作者のいうとおり本当に「不経済なマンガ」だ。深読みすれば何かの風刺になっているような作品もあるが、ほとんどが無意味でバカバカしい笑いだ。
でも、マンガに限らずお笑いの中で最も難しいのがこういった無意味でバカバカしい笑いだと思う。例えば、芸人であれば一発ネタで、ギャグマンガ家であれば一作だけもの凄いインパクトを持つ人達は多くいるが、その多くは短命だ。瞬間的な爆発力はあるが持続しないのである。笑いを商売とする人は、何もないところから、身を削りながら、脂汗を流しながらギャグを考えたりマンガを描いているのだから、それも当然だと思う。
そう考えると、連載を何年も継続し、かつアイディアが尽きない上野顕太郎というマンガ家は凄いと思う。才能もあるだろうが、それ以上に努力家であり、描くのも読むのも両方だが、心の底からギャグマンガが好きなのだと思う。