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星灼のイサナトリ (一迅社文庫)
 
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星灼のイサナトリ (一迅社文庫) [文庫]

大樹 連司 , 飯沼 俊規
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

砂に覆われた不毛の惑星。人類は科学文明の粋を集めた巨大な塔の中で暮らす人々と、過酷な自然の中で暮らす人々に二分されていた。砂漠の巨大な生物(鯨)と戦う鯨獲りの少女・ミルファの危機を救ったのは、空から降ってきた少年・那取洋だった。徴兵から逃れるために塔を脱走した洋は、斃れた鯨の腹の中から謎の少女・いさなを発見する。捕鯨船の一員となった洋を追って動き出した塔の軍に追い詰められ、いさなの秘められた力が覚醒する―。荒廃した大地の王者となった巨大な鯨と、砂漠の海をたくましく生き抜く人間たちを描いたファンタジー巨編、堂々の開幕。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大樹 連司
1982年生まれ。茨城県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 305ページ
  • 出版社: 一迅社 (2010/4/20)
  • ISBN-10: 4758041385
  • ISBN-13: 978-4758041386
  • 発売日: 2010/4/20
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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 壮大な物語の第一章という印象を受けた。
 理由は未だ明らかにされていないが、地球を旅立った一部の人類は、地球型惑星を発見し移住した。それから千年、その惑星テラの先住民であるテラナーと、移民してきた人類は、色々とトラブルを起こしながらも、基本的には、人類は巨大な塔の中で暮らし、テラナーは大地に暮らすという形ですみ分けて来た。
 このテラの巨大な砂漠地帯には、クジラそっくりの巨大生物・鯨が棲んでいる。人々は、自分の体は塔の中に置きながら、ヒルコという人形を遠隔操作し、ゲーム感覚で鯨を狩るのが流行している。一方、テラナーたちは、捕鯨鎧と呼ばれるアーマード・スーツみたいなものをまとって、生きるために鯨を狩るイサナトリだ。
 そんな世界の中で、那取洋という17歳の少年は、とある理由で塔を飛び出し、テラナーの捕鯨船に暮らすことになる。その時、出会い頭に狩った鯨の中から一人の少女が現れる。この出会いが、様々な事件を呼び起こす。

 テラのイメージは琉球と満州だ。単語や人名の端々に影響が見受けられる。そして、最も根幹にあるのが、タイトル通り、かつて小舟と銛で鯨に挑んだ漁師たちだろう。
 洋が塔を出奔するのを手引きする幼なじみの崎守弥生や、その先で出会うミルファという鯨捕り、そしていさなとのストーリーというファンタジー的な要素もありつつ、捕鯨鎧やヒルコというSF的な要素もあり、そしてこの世界にはまだまだ秘密が隠されていることを感じさせてくれる。
 壮大な物語の第一章でありながら、単純な導入に陥らず、一冊の中で盛り上がりや見せ場があるので、フラットで飽きさせるようなことはないと思う。後半に進むほど、面白くなっていく。
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良作 2012/3/17
By zt
 まさにSFファンタジーといった内容の作品。章ごとの区切りもはっきりしており、読み易く味わい深い。
 地球外への移民の定住から千年、閉鎖的な移民と開放的な先住民、そして砂漠に覆われた過酷な環境と閉ざされた戦艦都市。
 独自設定は大体が最初に語ってもらえるので入り込みやすかった。加えて、生物的の強化服と鯨と表現される生物との戦闘は鮮やかで、思わず引き込まれる魅力がある。
 しかし、最初の戦闘において、設定の語りが同時に進行しまった点は残念だった。強化服がどんなものかを理解し辛く困った。
 事情によって都市を出奔した少年は捕鯨船に拾われ、新たな生活を送ることになり、そこからも情感豊かに描かれ、生活感が伝わってくる。
 その反面、個々人の感情についての描写が上滑りしてる感がもどかしかった。
 文化的な設定や、ストーリー展開はとにかく後半になるにつれ面白い。それでいて、どうにも消化不良なイメージが残ってしまったのは、物語全体の壮大なイメージがたった一冊にまとまってしまった事が原因だろう。
 惜しむらくはシリーズもの、せめて上中下巻くらいで構成すれば、これ以上に面白くなったのではないかと思った。
 これが楽しめる方は、比較的に似た設定のあるハイウイング・ストロール (ソノラマ文庫・小川 一水著 )も読んでみて欲しい。
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