萌えイラストの入門・解説書は昨今もう「こんなものまで」という程に出てますが、案外中身が伴なっている物は少ないですね。
この本は逆に、萌え絵に負けない程の気合いの入った解説がとても実用的です。その星座にまつわる神話や話から、星座が作られた経緯、その星座にある有名な星雲星団まで紹介されていて、不特定多数に星空案内をする時に使えるネタがほぼ全て用意されている、と言っていいでしょう。
もちろんイラストは綺麗なのですが、「なぜ二色刷りなんだ…」という残念感が。
それだけにイラストも出来のいい物が多いんですが、まぁ多分全部フルカラー印刷にしたら、この本1冊5000円以上になってしまうのでしょう。(フルカラーの豪華版が出たら、自分ならそっちを買ってしまいそうですが)
また太陽系などのデータも、今まで事あるごとにネットで検索して、かつ電卓でちまちま計算していたようなデータが、これまた全部書いてあります。
例えば観望会などで一般客に土星などを見せると、「土星の大きさは?」「土星までの距離ってどれくらい?」と大概誰かに聞かれるものですが、土星のページにちゃんと書いてあるので、アンチョコとしても使えます(笑)。
ブラックホールやクエーサー、ビッグバンや、果てはダークマターにダークエネルギーなどの最新宇宙論まで、(比較的)わかりやすく解説されているので、これも話のネタとして使うには有り難いものです。
姉妹本の
元素周期 萌えて覚える化学の基本も解説はかなり実用的でしたが、
今回のこの「星座・天文」も渡部潤一先生監修・世界天文年2009公認は伊達じゃないな、という内容です。
こちらの
ねこ耳少女の量子論~萌える最新物理学~も面白かったですが、PHP研究所、あなどれませんね(笑)。
星1個のマイナスは、「イラストをフルカラーで!」の要望として。