全巻ラストに登場したルイくんが、かなり残念な感じだったので不安だった方、ご心配無く。1巻とは違った魅力がいっぱいの2巻です。
タイムスキップコメディなんて帯に書いてありますが、これコメディと読める方はかなりの上級者です。わたしは涙が止まりません。
1巻の「ご主人様」ニーナは完璧な先生でした。星屑くんの疑問にはすべて即答し、自分が全くブレない、ある意味完成された人格者だったのに対して、ルイくんは自分に確かなものを持たない普通の子供です。
その普通の子供が、探すと決めたものは「ほんとうの愛」。
一体どれだけの人がそれを「持っている」と言えるでしょう。
そして、どれだけの作家がこんな恐ろしい言葉を作中で使えるでしょうか。
こんな暑苦しい言葉を口にした以上、言葉以外のものでそれを表現しなければ、物語は3流以下の陳腐なものに成り果てるのだから。
私の中では口に出すと魅力を失う言葉、第一位です。ああ、恐ろしい。
そんな途方もないものを探すルイくんの人生は、不器用なまでに一途で、だからこそいとおしい。
苦悩も、誤解も、失望も、そしてかけがえのないたった一人との出会いも、そのすべてがいとおしい。
読後に胸を満たすものは、まあ、割りとありふれた言葉で説明できたりはするんですが、これもやはり口にした瞬間に魅力を失う類いの言葉なので、是非ともご自分で読んで、ご自分で感じて頂きたい一冊です。