星占いの基本的な方法や考え方、歴史と現在について非常にわかりやすく理解できる本である。実践的な占いライターである石井ゆかり氏が主に執筆しているが、専門的な知識などの面で鏡リュウジ氏がサポートしている共著である。最後に二人の対談がつく。占いの「当たらなさ」も話題としたけっこうぶっちゃけたトークでありちょっと驚く。
星占いは、信じている人もバカにしている人も、どちらもそのメカニズムまではよくわかっていないのではないだろうか。しかしこの近代以前の西洋における最先端の「科学技術」には、実に奥深い世界がある。本書はその世界のエッセンスを、石井氏が誠に味わい深い言葉により紹介してくれている。日々放浪する10の星とそれぞれの気質をそなえた12の星座が繰り広げる物語が、人々の「性格」や「運命」を決定し、それを占い師が「読む」ことで数々の人生の可能性がつむぎだされていく。なかなか魅惑的なプロセスである。
星占いの真実に手軽に触れることのできる啓蒙書。この占いに対する見方が変わること請け合いの良書。