絶版だか版元品切れだかわかりませんが、現在は発行されていない本のレビューを書くのは気が引けますけど、マーケットプレイスで今も供給されているようなので、今後の再発行のことも考えて一応書いておきます。
この本はもともと「潮健児・著」で出版された本ですが、潮氏の死後に聞き書きした唐沢俊一が独断で「唐沢俊一・編著」に書き改めて違う出版社から文庫化しています。そこには唐沢氏いわく余人の批判を受けつけないような種々の事情もあるようなのですが、何も知らない読者にしてみれば、故人の許可も得ていないのに著者名を著者の死後に何の説明もなく変えてしまったような怒りと疑問を覚えます。
しかもこの本の画像を見た限り、「編著・唐沢俊一」はやたらデカデカと表紙に印刷されているのに、潮氏の名前は帯の部分に小さく書かれているだけで、この表紙を見ただけでも、もともとの著者名が無断で抹消されているような、不快な印象を抱いてしまいます。
この本は潮氏が自身の人生を振り返ったものであり、それを本人が語って別人がテープ起こしをして文章にまとめたものであっても、著者は潮氏以外にはあり得ないんじゃないでしょうか。最初に出た本はとても面白く潮氏の話術に引き込まれたので、この文庫化に星を一つしかつけられないのは苦しい気さえするのですが、今後再発行されるときには是非「潮健児・著」の表記が復活することを願って、あえてゼロに近い評価をつけさせてもらいます。