耳も聴こえず口も聞けない少女、彩(酒井法子)と不慮の事故で記憶をなくしてしまう秀一(大沢たかお)、そんな彩に次第に惹かれていく秀一の弟、拓巳(竹野内豊)の悲しくも切ないラブストーリー、それが「星の金貨」である。
今でこそ、こういった題材のドラマは少なくないが、当時トレンディドラマと呼ばれていた華やかで明るい題材をモチーフにした安っぽいラブストーリーが多かった中でこのドラマは異彩を放って、実に新鮮だった。
言葉をほとんど発する事の出来ない状況の中、酒井法子さんの手話と表情で感情を表現する演技の素晴らしさに加え、当時モデル出身であまり役者としてはまだまだ名の知れていなかった大沢&竹野内コンビがとても良かった。
舞台が病院だけあって、ただのラブストーリーにとどまらず、「生と死」についても深く考えさせられる。
まっすぐに彩への想いをぶつける拓巳の心を知りつつ、最後まで秀一への想いを断ち切れない彩だが、個人的には不器用だけど純粋な拓巳のほうに惹かれる。そういった意味では、ラストシーンに内心ホッとさせられたりする。
このまま彩の上に星が降り注ぐはずだったのに。
と、いうところで物語はさらに切なく悲しく「続.星の金貨」へ続くのだった。。。
でも、考えてみれば祥子(細川直美)さえいなければ、こんなにたくさんの人が傷つかずにすんだのにと思わずにいられない。演じた細川さんに罪はないけれど。