手元に届いてから続けて4回読みました。もっと何度も読むことになるでしょう。不思議な本です。1行読むたびにさまざまな想いがわき水のようにあふれ出てきて、自分の頭の中では収まりがつかないほどになります。自分は今どんな大人なのか、まるで鏡を覗いているようにはっきり見えてしまいます。今回は管啓次郎先生による新訳。付き合いの長い近しい友達…と思っていた「星の王子さま」が「ちび王子」となって、もっとぐっと近く、私の腕の中で安らいでくれそうなほどに近くに来てくれた気がします。「星の王子さま」の新訳はいくつか読んできましたが、今回ほどサン=テグジュペリがどれほど大切な親友のためにこの物語を書いたのかを実感できたことはありません。レオン・ヴェルトという友達のことが大好きだという気持ちが痛いほど伝わってきました。いつもと同じ絵なのにもかかわらず、この絵をどれだけ気持ちを込めて丁寧に描き上げているかもはっきり分かりました。これからもいろいろな岐路で何度も読み返すことになるでしょう。大切にしたいと思います。