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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
いい本だと思います,
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レビュー対象商品: 星の王子さま (角川つばさ文庫) (単行本)
サンテグジュペリの童話「星の王子さま」は、作者本人の描いた挿し絵が有名です。この童話がいろんな訳ででることはあっても、その挿し絵がなくなることは、今までなかったのじゃないでしょうか?この本では、サンテグジュペリが描いたのと同じ場面で、漫画家の西原理恵子さんが挿し絵をかいています。 西原さん独特の、個性が強いアレンジになっています。 本文に「絵の具とえんぴつを買った」という記述があるのに、挿絵はペン画とスクリーントーンで描かれているとか、「金髪」という記述があるのに挿絵では黒髪だとか、「金色のマフラー」が豆絞りのてぬぐいになっているとか、あきらかに文と挿し絵が一致しないところはあるのですが、こういう「別の国のひとによる、翻案のような解釈の挿し絵」も、この本に限ってはうけいれられる気がしました。 (ただ、蛇と王子の最初の出会いの場面は、やはり夜の絵になっていないと不自然な気がします…) こまかいことですが、私は、挿し絵の枚数が減らされていることが、気になりました。「砂漠に咲いていた花」「庭にたくさん咲いた薔薇と王子」「草にねころんで泣く王子」「巣穴で友だちを待つキツネ」「丸薬売りとの会話の、水場の絵」などの部分で、この本には挿し絵がついていません。 この「終盤のひとつ手前の場面」で、絵がかなり減らしてあるのです。 また、冒頭の「失敗したヒツジの絵」が、一枚きりです。(原作はたしか、三枚くらいあったはず…) 王子のふるさとの星での、薔薇の花とのエピソードのところでも、もっと絵の数があったような気がします。 この本の、管 啓次郎さんの訳文は、児童向けらしく、歯切れがいいものです。内藤あろう訳では「ぼっちゃん」となっていた呼びかけが、この本では「おちびちゃん」になっていたり、従来のイメージから少し離れたものになっています。理屈で丸め込もうとする大人に対して、決して自分の意見はゆずらない、「子供のことば」がいきおい良く表現されていると思います。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ぼくらのちび王子,
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レビュー対象商品: 星の王子さま (角川つばさ文庫) (単行本)
もしも大人であるあなたがこのニューバージョンを手にとった瞬間、先入観につかまってドン引きになってしまったとしたら、それはおそらくとっても不幸なことだろう。仕事を終えてビールを飲んでほっとしたあととか、あるいは仕事の合間のエアポケットのような時間とか、とても気持ちのいい山歩きのあととか、電車や飛行機に乗ってとおくに出かけている最中とか、心がニュートラルになったときに読んでみるといい。きっとちび王子の物語に吸い込まれるだろう。なんで風になびいているはずの美しい王子の金髪がちりちりの黒い短髪なんだろう、なんて小さな疑問は吹き飛ぶだろう。骨太でやさしい、新しい「星の王子様」。息子のおもちゃ箱の横にそっと置くことにした。
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
西原ファンにはオススメ,
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レビュー対象商品: 星の王子さま (角川つばさ文庫) (単行本)
日本における著作権保護期間が切れた2005年から2006年ごろにかけて『星の王子さま』の新訳が多数出版されたが、そのブームに遅れること5年、訳に加えて挿絵も新たに出版されたのが、本書である。『星の王子さま』といえば、内藤濯の訳にサン=テグジュペリ本人の挿絵が日本では定番だが、本書は管啓次郎氏による子どもに読みやすく理解しやすい訳と、あの西原理恵子による常識外れの挿絵で成り立っている。 サイバラのファンでない人にとっては、本書は数多ある『星の王子さま』の日本語訳の中のひとつに過ぎない。 しかし、サイバラに「なつかされた」人にとっては、本書は他の訳書とは違う、特別な一冊になる。 本書を読んでサイバラに「なつかされた」人にとっては、もう「みかん箱」はただの「みかん箱」には見えない。 バオバブと言えばあの絵を思い出すし、大酒飲みと言えば、あの男を思い出す。 これが、<きずなを作る>ということなのかもしれない。 後半のきつねとの会話以降の部分は、内藤濯訳よりも、子どもにも分かりやすい内容の訳になっている。 全体的に、サイバラの王子さまの絵が、「王子」というより「大将」と言ったほうが似つかわしいように、着飾った内容ではなく親しみやすい訳と絵になっている。 ただ、その肝心の挿絵の量が微妙に少ないのが気になるところではあるが。 個人的にはサイバラも『星の王子さま』も大好きなので星5つにしたいですが、どちらか、もしくはどちらも知らない人にとっては、特別な一冊にはならないかもしれません。 大人でも子どもでも、『星の王子さま』ファンにはもちろん、西原ファンにはオススメの一冊です。
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