カピン銀河に進出するもガンヤス帝国の痕跡が見つからず焦燥するテラナーの懸命の分散作戦を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第227巻。本巻の執筆者は、新旧感性の競演クナイフェルとダールトンです。ローダンは《マルコ・ポーロ》搭載艦艇による50の偵察隊を編成し銀河各地へ派遣する作戦に出た。
『警報・・・・・・放射能!』ハンス・クナイフェル著:今回はオヴァロンとローダンが《マルコ・ポーロ》に残って待機する事となる。ジョーク・カスカル艦隊司令は美人軍医クローディア、馬ミュータントのタクヴォリアンらと共にCMP=21に乗り込みソルゲラン星系へと向かう。やがて探知した惑星ヴァヴシェニックは酷く放射能に汚染された世界であった。『星の掠奪者』クラーク・ダールトン著:政務大提督アトランとグッキーが乗り込んだ偵察艇CMP=41は、かつてガンヤス帝国の通商拠点として栄えた惑星オフソホナルへと向かう。今では戦火の放射能により突然変異した原住民が、掠奪を生業とするオルコノル人の圧政に苦しんでいる事を掴んだアトランは、原住民を救うべく自ら作戦に身を投じる。
後半でグッキーがバアでフルーツジュース片手にテラの一少佐に武勇伝を語ります。中心にいて自分を軸に電光の如く連続射撃しながら一回転したから50人をいっぺんで倒せたんだと。段々に怪しくなり「興奮のあまり数え違いをしたかな、50人でなく5人だったかも知れない、暗かったし」とつぶやきます。故松谷健二氏のあとがきは、イタリア旅行話の続きです。オーストリアの手前のローカル駅で奥様が日本の知人女性と偶然にも出会うという出来事があり、こんな辺境の地に訪れた確率の悪戯にあきれられました。ドロミテ・アルプスの宿からダンタという小村を目指して歩き、遂に辿り着いた時に警官と出会い、何て物好きなと怪訝な顔で見られたとの事です。