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昔話と日本人の心 (岩波現代文庫―学術)
 
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昔話と日本人の心 (岩波現代文庫―学術) [文庫]

河合 隼雄
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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昔話と日本人の心 (岩波現代文庫―学術) + 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)
合計価格: ¥ 2,247

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「浦島太郎」「鶴女房」「炭焼長者」など日本人が親しんできた昔話を世界中の物語と比較し,その普遍性と文化的固有性を見据えて日本人の固有な文化と心のあり方を探る.昔話の深層構造を心理学的に考察することで,意識-無意識の独特な関係を浮き彫りにし,日本人の自我形成を明らかにした,ユング心理学第一人者の代表作.解説・鶴見俊輔.

登録情報

  • 文庫: 419ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2002/1/16)
  • ISBN-10: 4006000715
  • ISBN-13: 978-4006000714
  • 発売日: 2002/1/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 大絶画 トップ500レビュアー
形式:文庫
本作は河合氏の悲願であるという。

世界でも類を見ない日本の昔話に触れることで、日本心情を再確認できる。

また河合氏の解説もわかりやすく、ユング心理学の知識がなくても楽しめます。

ユング心理学を通して昔話の新たな姿が見える。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
絶対おすすめ 2009/8/18
形式:文庫
物語論に興味があって読んでみました。けれど特に何かを期待していた訳ではなく、ただ、こういう本も出ているんだなという感じです。

しかし、第1章を読み始めてしばらく、それまで自分なりに疑問に思っていたことについて、明確な答えが書かれていて、驚きました。

私が常々思っていたのは、日本の昔話を読む時に感じる、何だかはぐらかされたというか、曖昧でもやもやと中途半端に終わってしまうという変な感じは一体全体何なんだということでした。

ある意味、物語にさえなってないんじゃないというほどの、西洋のかっちりしたお話との違い、あるいは、差に、やっぱ日本人は昔から素朴だから西洋みたいな論理的でかつ面白い話は書けねえわと思っていた訳です。

河合先生は、比較のために西洋の物語構造も分析して、それを日本の昔話と対比させ、これでもかというくらいに、日本の昔話が何もないまま終わってしまうことを示します。

もし物差しが西洋由来のものだけならば、私の感覚はやっぱり、そのとおりだった訳です。しかし、河合先生は、違う物差しも持っていたのです。

つまり、それは、日本人は、昔話の中に『無』を描いたのだと。

正直、この部分を読んだ時には、鳥肌が立ったね。それまでの劣等意識というか何というか日本人は駄目だこりゃという感じが消えて、やっぱり、文化というものは、優劣で考えるのではなく、多様性という観点から見なくっちゃ駄目だよって感じですね。

そういう感じで、論はどんどん進んで行って、なるほどなるほど、河合先生は素晴らしいということで終わるのだろうと予想する訳です。

ところが、そうではなかったのです。それ以上なんです。そういう予想をはるかに上回る最後がやってくるのです。もう、これは、読み進んで読み進んで、その部分にぶち当たった時に訪れる至福の時ですので、最初から順番に読んでいった者にしか味わえないものです。
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
西洋人の意識構造に基づいて成立したユング心理学を日本人の心に直接あてはめることはできない。まず自我のあり方が違う。そこに普遍的無意識から生まれた昔話が日本的な特性を表す原因がある。河合さんはユング心理学を日本人の意識体系に翻訳した。
この書で著者はユング心理学の難解な用語はあまり使用してないから、ユング心理学を知らなくても十分読めるだろう(ただし、難しいことは確か)。そして著者は日本の昔話を外国の昔話と比較することにより、日本人の心(自我象)を見事に明らかにした。このとき日本的自我を西欧的自我へ至る一つの段階としては見てはいない。河合さんは言う「昔話は…、人間の精神史における過去、現在のみならず、未来の萠芽をも含んでいるように思われる」。そして日本の昔話に出て来るあるモチーフの中から、(自我と無意識の関係を強調した場合、相対的な意味で)日本人が獲得することが望まれる、ひとつの自我像を提示する。その自我像は他の国の人々にとっても意義あるものだという。ユング派の論法に独特(?)なダイナミックな論展開や解釈に読者は酔わされるだろう。そして、ふと昔話を読み直したくなるだろう。
話は変わるが、先日河合氏は脳こうそくで倒れた。文化庁の長官でもあり、高松塚古墳の件で謝罪された矢先のことだった。責任者がただ頭をさげれば気がすむ現代の日本社会に対して、河合氏は何か深い考えがあったはずだ。ひとえに人間の心を助けるため、人間の心の探求に生涯を賭けた河合氏は、素晴らしい。御身体の回復を心から祈る。
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