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昔も今も (ちくま文庫)
 
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昔も今も (ちくま文庫) [単行本]

サマセット・モーム , 天野 隆司
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

16世紀初頭のイタリアを背景に、「君主論」につながるチェーザレ・ボルジアとの出会いを描き、「政治人間」の生態を描き切った歴史小説の傑作。

内容(「BOOK」データベースより)

イタリア統一の野望に燃える法王軍総司令官チェーザレ・ボルジアの許へ、フィレンツェ政府は使節として天才的外交官ニッコロ・マキアヴェリを派遣する。チェーザレの魔の手をかわし、共和国の自由を防衛するためだった。大小の都市国家に分裂し、フランス・スペイン両大国の侵略にさらされる16世紀初頭の騒然たるイタリアを背景に、ボルジアとマキアヴェリの知的格闘がはじまる。「政治人間」の生態と機微を描いた歴史小説の傑作を新訳で贈る。

登録情報

  • 単行本: 371ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/6/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480428380
  • ISBN-13: 978-4480428387
  • 発売日: 2011/6/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 242,967位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私は普段、歴史や政治に関する本を読むことが多いのだが、この作品はマキアヴェッリを主人公としているということで以前から読みたいと思っていた。
そして偶然書店へ立ち寄った際に見つけ、読むに至った。

舞台はルネッサンス期。
悪名高きニッコロ・マキアヴェッリが主人公として、彼が目を付けた女性を巡る駆け引きや
フィレンツェ第二書記局書記官としてのマキアヴェッリが、当時の風雲児チェーザレ・ボルジアと関わっていく様子が描かれている。

そこにはモームの深い人間性への洞察や人生観が垣間見え、
この作品を通読された方は、なるほど、と思わず手を打つようなセリフやシーンが必ずや見られるはずだ。

モームの代表作とされる『月と六ペンス』と比べると、作品の『濃さ』では到底及ばない。
しかし、歴史や政治を扱っているということで、それらのジャンルを普段主に読んでいる人がモームの作品に触れるきっかけとなると思うことと
ある程度気軽に、たくさんの人に読んでもらえる作品であろうことを勘案して、5つ星を付けさせていただいた。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By エパメイノンダス トップ500レビュアー VINE™ メンバー
古書や図書館でしか長らく入手できなかった本作品が、ようやく文庫として入手可能に!
"傑作"というほどではないと思うけど、間違いなく面白いし、モーム作品としては標準以上の出来といっていいはず。
マキャヴェッリの著作に書かれてた文章をほぼそのまま登場人物の長ゼリフにしてしまったところがいくつもあるが、マキャヴェッリが最後、戯曲のインスピレーションを得るところや芸術について語ってるところは、紛れもなくモームの言葉。マキャヴェッリがマジョーネの乱から「君主論」ではなく「マンドラゴラ」の着想を得るところがこの作品のキモであり、モームの一番書きたかったところではないかと思う。この筋からこういうオチにするのは、例えば、同じスパイ経験ありのグレアム・グリーンとの際立った違いで、モームのモームたる所以かと。

注意事項としては、チェーザレ・ボルジアについて事前に知っておいたほうが、もっと面白く読めると思う。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By oidon00
塩野七海やコミックのチェザーレでは、やや上品に書かれていたチェザーレボルジアが精彩を放って活き活きと描かれている。なにしろ凄味がある。この小説で展開される、箴言や格言にもとれる皮肉と達観に満ちた会話はモームならでは。
今ではモームは読まれなくなったが、その魅力が現在無くなっている訳ではない。物語性があり文章は平易で何より文学臭くない。皮肉で虚無的だけど、短編でも長編でもいろんな人間をきちんと描き切る。現在惜しむらくは小説の訳文の多くが少し古くなっていること。中野好夫訳でも十分面白いが古い新潮文庫の小さい活字では少々寂しい思いをしていたところにこの新訳で嬉しい限り。
途中でマキャベリの困難な状況でのロマンスも展開されるが、ロマン好きな人が怒りだしそうな身も蓋もないロマンス。そんな上っ面だけを読んで昔当時の評論家はモームを通俗的と批評したのだろう。
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