「推薦」の「薦」の字の書き方がわからなくなって、やむなく書店に飛び込みました。辞書コーナーで偶然手にした辞書が明鏡国語、最初に開いた箇所が250ページ。そこにあった「おわびのことば」という、110余りの謝罪のことばを並べた、2段組の[囲み記事]が私の目をとらえました。「薦」そっちのけで、コラムを読み始めました。
「ごめんなさい」に代表される「御免」系は、許しを求める形で謝罪する言い方、「すみません」の系統は、このままでは事が収まらないと言って、反省の気持ちを表す言い方、「申し訳ない」は、言い訳が立たないほどに悪かったといってわびているという次第。「おわびします」は、謝罪すると宣言して、宣言を謝意に代える言い方。これだけでは真に謝罪したことにはならないから、このあとに頭を下げる動作や「すみません(でした)」というおわびの言葉が来るという。言われてみれば当たり前だが、なにか教わった感じ。まさに、おわびの「心」はいろいろだ。その昔、連れ合いに「おわびのことばもありません(=謝罪のことばもないほどに反省しています)」といってわびたことまで思い出してしまいました。
ややあって、夢想からさめたように、懸案の「すいせん(推薦)」を引くと、解説の下に「薦」の字がズーム表示で大きく出ていました。1点1画が初老の目にもはっきり見えます。ありがたい。明鏡を手にレジに向かいました。
あれから1月余り、寝る前に30分ほど「明鏡」を読む習慣が身につきました。大人の鑑賞に堪える辞書です。若い人だけでなく、中高年層にもお奨めの一冊です。