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明治維新 1858-1881 (講談社現代新書)
 
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明治維新 1858-1881 (講談社現代新書) [新書]

坂野 潤治 , 大野 健一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

途上国ニッポンはなぜ一等国になれたのか?

「富国強兵」「公議輿論」――。
幕末維新期、複数の国家目標を成就に導いた「柔構造」モデルとは何か?
政治史家と開発経済学者が明治維新の本質を捉え直す一冊

内容(「BOOK」データベースより)

西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、板垣退助―途上国を一等国に導いた指導者を分析する。

登録情報

  • 新書: 227ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/1/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062880318
  • ISBN-13: 978-4062880312
  • 発売日: 2010/1/19
  • 商品の寸法: 17.6 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書は明治維新期における、社会変容を導いたメカニズムを「柔構造」と名付け、その「柔構造」を国際比較と歴史比較の視点から分析したものである。

第一部では、明治維新期の日本における、「国家目標」、グループ間の「合従連合」、「指導者」自身の夫々の可変性と柔軟性について述べられる。
明治維新期の指導者たちは、幕末期には「富国強兵」と「公儀輿論」、維新期には「富国」「強兵」「憲法」「議会」という、複数の国家目標を追求した。それぞれのリーダ間の目標の優先順位の変更やリーダー同士の合従連合、目指す目標数や内容の変更は状況に応じて行われ、なおかつ、その結果、大きな遺恨を残すことは無かった。この政治的「柔構造」は東アジアの開発独裁の「硬構造」に比べてはるかに強靭だったとする。

第二部では、幕末期の改革諸藩(薩、長、土、肥、越前)夫々の「柔構造」について検討されている。中でも薩摩藩の「柔構造」は殆ど完璧であったが、その事が西南戦争を惹き起す要因となった事が述べられる。

第三部では、幕末維新期に柔構造を生みだした諸要因について分析されている。徳川幕府の正統性の喪失により、政治競争が許容されるようになり、それは民間ナショナリズムという精神基盤と、対外危機の中で政治の遠心力と社会の求心力のバランスが保たれ続けたという事が述べられる。

国際比較の視点から明治維新を分析するというのは、とても有意義な事だと思う。文章も平易で読みやすい良書だった。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
形式:新書
幕末〜明治維新期は、日本史上最も人気のある時期だろうが、百数十年前のことながら実態のわかりにくさも群を抜いている。
坂本龍馬のようなビジョンを持った人物が中心にいて、その周辺にフォロワーがいて、彼らが旧体制を打破するという、
極度に単純化され流通したストーリーに慣れた人には、明治維新の構造をすんなり理解するのは至難の業である。
実際には、尊王、攘夷、開国、富国、強兵、議会、立憲等、複数の矛盾した目的が入れ替わり登場し、
各テーマで各指導者が目的ごとに連携しながら、新しい国家を作り上げた。(前著『未完の明治維新』を読むとさらによく理解できる)。
特定の指導者、集団が明確なビジョンのもと旧体制を打破し、改革・開発を進めた戦後の東アジア諸国とは大きく異なることを示し、
一見すると節操のない明治維新のプロセスを「柔構造」というキーワードから読み解くのが本書である。
確かに柔らかい。昨日の敵とは今日手をつなぎ、今日の方針は明日には変わる。
ただ愛国心という基盤のもと、国内を内戦状態に陥らせないという最後の一線だけは共有されていた。
注目したのは薩摩藩士の筆まめさを示す手紙の量から、薩摩藩士を中心につくられる情報共有・意見交換の柔らかいネットワークを検証する章。
膨大な数の手紙が江戸・京都・薩摩で飛び交い、そこでなされる自由闊達な議論は、電話もない時代に短期間で近代国家建設を成し遂げる彼らの知的柔軟さを示す。
最終章で示されるように、明治維新を成し遂げる雄藩のリーダー達と、彼らの知的ネットワークを育んだのは、江戸の幕藩体制が支えた経済、安全保障の安定であった。
革命でありながら断絶ではなく、江戸が育てた人材が明治をつくった。ちなみに坂本龍馬は本書に僅かしか登場しない。
「人生の最終局面」と坂野先生は言われているが、今後も日本近代に新しい視座を提供してほしい。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By navi
形式:新書
最近、近代の政治史で意欲的に著作を発表している坂野氏は、
大野氏という新しい「学友」を得て、明治維新の構造を幾つか
のキーワードを元に整理してみせた。

「富国強兵」「内治優先」「公議輿論」「海外雄飛」の4つの
キーワードは、『未完の明治維新』の時の分析枠組みを踏襲
しているが、大野氏の協力を得て、より構造的な分析が行われて
いる。

「柔構造」という仮説は面白いが、異を唱えれば、薩長を中心と
する権力闘争の歴史という仮説も成り立つのではないかという
ことである。
大久保利通は、盟友の西郷を切り捨てたし、佐賀藩(江藤新平)
も切り捨てた。大久保亡き後は、伊藤博文も大隈重信を切り捨て、
その後、山県有朋と主導権争いをするといった具合だ。

偉そうなことを書いたが、二人の息遣いが聞こえてくるような
刺激に満ちた一冊である。一読をすすめたい。
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最近のカスタマーレビュー
日本人ならではの「柔構造」
世界史でも稀にみる大変革だった明治維新。

それをいかにして成し遂げたのか?
特異な日本人の構造について迫る。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ahum
着眼点は面白いが、退屈な本
(1)「柔構造」という着眼点は面白いが、それが日本の発展にどう寄与したのかという肝心の点がよく理解できなかった。「柔構造」とはいっても、一般国民から見れば独裁だっ... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: acrskym
近代日本史だけでなく、発展途上国問題に関心のある人もぜひ何度も読み返したい本
 『明治維新 1858-1881』。実にシンプルなタイトルである。サブタイトルがないので、注目されることもなく埋もれてしまうのではないかと心配だ。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 左党犬
「柔構造」と言うキーワードで「明治維新」論を再構築した画期的論考
本書は「明治維新」を、「柔構造」と言うキーワードを中心に、江戸・明治を不連続と捉えず、「江戸時代に醸成された経済システムと公議制」が世界に類の無い柔軟性・多目的性... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 紫陽花
モダンな感じのする面白い本です
大河ドラマで「竜馬伝」をみているが、幕末人間ドラマの
背景が勉強してない身には、よくわからない。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/21 投稿者: 八王子狭間タウンズシニア
明治維新を考え直す中身の濃い好著
明治維新を考える好著。著者はいずれもそれぞれの分野の第一人者だが、政治史の研究者と開発経済学の研究者の共同作業としても注目したい。明治維新のダイナミズムを再考する... 続きを読む
投稿日: 2010/5/3 投稿者: Forward
富国強兵と公議興論
明治維新において、
薩摩、長州、土佐、佐賀各藩の柔構造と呼ばれる組織のあり方、
大久保、西郷、木戸、板垣といった明治の元勲たちの... 続きを読む
投稿日: 2010/3/14 投稿者: いせむし
新しい明治維新解釈論
明治維新当時の日本が、開発途上国から先進国になった経緯を、政治学的見地より考察した本。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/1 投稿者: 夜華
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