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明治維新後の世相がこんな風に落ち着かないもので、不平士族の乱がたびたびおこり、政府軍が敗走していたということに驚かされました。
「明治6年の政変の際、鹿児島県士族の多くが職をなげうって帰国したため東京の巡査が足りなくなった。そこで、旧会津藩士達300人が採用された。
西南戦争勃発の際この採用された旧会津藩士達が大活躍し、
『東京巡査と決死隊がなけりゃ今は東京に踊りこむ』
と薩軍の間で歌われた。」
という史実には驚きました。
又、そのなかに元新選組隊士の斎藤一が加わり「戊辰の復讐戦」と刀をふるっていたというくだりを、興味深く読みました。
この戦いのなかで藤田五郎が、右腕に銃弾をうけながら、「くそ、おれは左手も利くんだ」と指揮をとりつづけようとした。という場面は目頭があつくなりました。
私は、知らなかった歴史上の出来事が、次々と出てきた物語でした。
「勝てば官軍」という言葉があるとおり、戊辰の戦いで賊軍とされてしまった立場の人たちの維新後の生活は本当に大変だったようだ。ことに新政府側の人間に、仇としてねらわれるやもしれない元新選組隊士ならばなおのこと。
しかしこの小説の伝八は、義にあつく、腕が立ち、勇気もある「もののふ」の生き様を貫いている。時代が変わっても信じるものがあれば自分を見失わず漢として生きていける、ということなのだと思う。
斎藤一好きには必読の書。新選組のファンに!もぜひおすすめしたい。
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